主神がサイチェン択を恵みたもう。

主にポケモンの構築記事を書いてます。ダブル勢。ご連絡などはhttps://twitter.com/kuhren4まで。

ポケモン剣盾ランクダブル シーズン9 最終406位 サナミロエスバ対面構築

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皆さん初めまして。TNく~れんです。シーズン6からダブルをはじめ、4シーズン目にして目標としていた最終500位を達成できた(はず)できてました。最終406位です。なので、構築記事を書きます。お世辞にも好成績とは言えませんが、反省も兼ねて立ち回りまで丁寧に書くつもりです。長くなると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。また、構築記事執筆が初めてなので、お見苦しい点もあるかと思いますが、ぜひご意見、ご感想など頂けると嬉しいです。以下常体(これを一度言ってみたかった)。

 

・構築経緯

そもそもダブルを始めたのが、ミロカロスサーナイトを活躍させてあげたいという想いだったのでミロカロスサーナイトは確定。サーナイトの強力な技、ワイドフォースを活かすためにイエッサンが加入。ミロがガオガエンに強く、ミロが苦手とするゴリランダーに強い、サナがコタバナ、コタリザ、トリル系に強く、サナが苦手とする悪、鋼に強力な打点があるという点で、エースバーンが加入。また、そもそもエースバーンはシングルでも採用しており、ダメージ感覚などにある程度自信がある点も大きかった。このままではキュワワーラプラスエルフーンラプラスなどが重いことに気づき、上から旋律を張られてもラプラスを1killできる鉢巻ゴリランダーを採用。この指とまれという技に絶大な信頼を置いていたため、トゲキッスを採用して構築が完成した。

 

・個体紹介

 

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 配分:控え目CSぶっぱ。

持ち物:気合の襷

  技:ワイドフォース、ムーンフォース、トリル封印

 

普通の(?)トリル封印サーナイト。強力な打点のワイドフォースは確定、トリルに抗うためにトリル封印、フーディン、エーフィの劣化にならないためにムーンフォース。実際にイエサナと並べつつも、技のバリューはムーンフォースのほうが高かったような気がする。初手に出すときはエースと並べてトリル封印しに行くとき、晴パに対してイエッサンと一緒に投げて手助けorこの指とワイドフォースで圧力をかけに行く時。これだけならフーディンでもできるが、最後の砦として、襷、トリルと合わせて後発ダイマックスドラパルトなどをお掃除したり、ダイマ同士の打ち合いで互いに疲弊したバンギラスなどを処理してくれる。サイコシード、突撃チョッキ、曲がったスプーン、こだわり系なども試したが、トリル封印にしても、スイーパーにしても、初手の削り要因としても襷が一番だった。選出率4位。あと一枠困ったら投げとけ要員。

 

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 配分:図太い 252-0↓-236↑-0-20-0

持ち物:防塵ゴーグル

  技:ワイドフォース、この指とまれ、手助け、守る

 

サイコフィールド展開要員、かつこの指要員その1。エースバーンと並べることも多かったためDL調整を施したが、防御を少しでも上げたい、そもそもエースバーンがDL調整をしていることから、B=Dで良かったと気づいたのは最終日前日。また、ポケモンホームで性格の使用率がみられるようになったため確認すると、性格勇敢のゴリランダーが8%ほど存在することが分かったため、素早さ個体値を下げようかとも思ったが、今更変えるのも抵抗があったのでこの調整で続投。実際に、ゴリランダーの上を取っていたことはなかった。この指でしっかり相手2匹の技を吸って退場していく、堅実な仕事人。当初は守るの枠をサイチェンにしていたが、自身があまりにもサイチェンという技のじゃんけん具合にヘイトをためたこと、サイチェンよりも守るで生存し、次のターンで技を吸ってほしいと思うことが多かったことから守るを採用。ただ、ワイドフォースを有効に打てた試しがないので、サイチェン、この指、守る、手助けの技構成も検討した。サーナイトトゲキッスとフェアリー2匹と並べることも多いので、ドラパに的を絞らせないこともできるかも。ただし、こちらも考え付いたのが最終日前日であったため保留。この案が試せるのは2か月後らしい。防塵ゴーグルは、バレル、バナ、バタフリーへのアンチとしてももちろん、ミロカロスのダイアイスによるあられダメージを無効化するのも大きかった。例えば、C特化フシギバナの珠キョダイ鞭撻がイエッサンに対して75~90%の乱数なため、鞭撻のスリップを含めれば、あられダメージがあるかないかで生存率が大きく変わる。選出率同率2位。

 

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 配分:陽気ASぶっぱ。

持ち物:命の珠

  技:火炎ボール、飛び膝蹴り、ふいうち、飛び跳ねる

 

テンプレ構成。ダイマックスエースその1。200戦近くやって学んだことは、コタバナ使いはコタバナでエースバーンに勝てると思っていること、ガオガエンは実はあまり対策になっていないことである。コタバナは、横にイエッサンを置いて巨大火球を撃っているだけで、裏次第ではEZWINできる。ガオガエンは、死に出しではなく交代で出てくる上に、出てくるところが読みやすいので、ミロを合わせたりナックルを打ち込んだりするのは難しくなかった。もちろん上位になれば易々と勝気発動、ガオガエンにナックル直撃とはならなかったが、終盤にはこの択で二桁とも渡り合えた。これは自身のスキル上達もあるだろうが、そもそもこの指などを絡めれば圧倒的にこちら有利の択を仕掛けることもできる点が原因として挙げられる。要は、ローリスクハイリターン(ここでいうリスクとは失敗率のことではなく、失敗した場合の損益のこと)の択を仕掛けに行けるのだ。中盤に嫉妬の炎コータスやあくびトゲキッス、威嚇サイクルなどにいじめられて信用できなくなっていたが、慣れとともに終盤には絶大な信頼を置いていた。ダイマ無しでも強いため、自然と選出に組み込める。選出率1位。ただし、初手にミロエスバと並べてミロをダイマックス、エースバーンを温存してダイマが切れた後の打ち合いを制しようとしたときや、ダイマが切れたときなどは、常に命中不安と戦うことになる。

 

 

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 配分:148-0↓-0-252↑-0-108

持ち物:弱点保険

  技:濁流、吹雪、マッドショット、守る

 

ダイマックスエースその2。ジュラルドン、ポリゴンZ軸などはこいつで破壊していた。ジュラルドンはまだしも、ポリゴンZには持ち前の耐久で撃ち負けこそしないものの、火力不足で仕留めきれないシーンが多かった。エースバーンの持ち物を白いハーブやラムにして命の珠を持たせたこともあったが、正直それでも火力が足りないし、エースバーンの決定力も落ちてしまった。そこで、この2匹がミロカロスにポンポンとダイサンダーを撃ってくることに着目し、弱点保険を持たせたところ、まあ思い通りに事が運んだ。最悪の場合、コタバナにも出して、鞭撻で弱保を起動させることもできる。このような流れで1匹吹き飛ばした後にゴリランダーに処理される展開が多すぎたため、イエッサンでフィールドを書き換えてグラススライダーの優先度を下げ、上からダイアイスを叩きこむために素早さを準速バンギ+2まで振った。耐久に多少の不安はできてしまったが、結局特殊技は一致抜群ダイマ技だろうが大抵耐えるし、物理方面が脆いのはほぼ解決不能なのでほとんど気にならなかった。それよりも、エースバーン以上に非ダイマ時の命中不安を抱えていることと、勝気、弱保が発動していないときの火力不足が気になる。選出率同率4位。

 

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 配分:196-0↓-4-252↑-4-52

持ち物:ピントレンズ

  技:マジカルシャインエアスラッシュこの指とまれ、守る

 

この指要員その2。もともとは耐久全振りラム持ちを採用していたが、トゲキッスダイマックスできる構築が強いことに気づき昔シングルで使っていたHCトゲキッス(2加速でドラパ抜き)を技だけ変えて流用。結果めちゃくちゃ強かった。そもそもトゲキッスはH振りだけで十分な火力があり、このキッスを1killできるポケモンの攻撃は、仮にHB、HDに全振りしたとしても耐えられないことが多い(パッチラゴン、エースバーンのダイスチルなど)。よって耐久不足はたいして気にならず、特に雨パに対する安定感が抜群だった。ただ、エースバーンの扱いに細心の注意を払わないと、雨に同居しているナットレイ、アーマーガァなどに詰められかねないので注意。この指してよし、マジシャで圧かけてよし、エアスラで怯ませてよし、ダイマックスしてよしの万能ポケモン。選出率同率2位。

 

 

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 配分:100-252↑-4-0↓-84-68

持ち物:拘り鉢巻

  技:グラススライダー、ウッドハンマー、とんぼ返り、10万馬力

 

あまりの特防ペラペラ具合に使いづらさを感じ、臆病フーディンの珠ワイドフォースを最高乱数切って耐えるあたりまでDに振った。Sは準速バンギ抜き。もとは準速60族抜き=準速バンギと同速だったが、襷バンギとの打ち合いが頻発したことを受けて素早さを一つ上げた。使用感としては、素早さのラインは自信をもって正解だといえるし、火力も申し分ないが、特防も防御も足りていない中途半端な耐久になってしまったというのが正直なところだ。さらに、終盤にはキッス、バナ、ドラパが復権して大増殖し、肝心のラプラス入りにすら出しにくくなった。選出率6位。

 

・選出パターン

①初手イエ&サナ+後発キッス、エースバーン

イエサナが通るときはこれ。ゴリランダーのいない晴パなど。手助けorこの指とサナのワイドフォースで大きく削りを入れて、エースバーンダイマックスでキッスが指でサポート、あるいはキッスダイマックスでエースバーンが露払い。

 

②初手エースバーン&ミロカロス+後発イエッサンorトゲキッスorサーナイト

威嚇またはダイドラグーンが来なければ初手エースバーンダイマックスが決まりそうなときはこれ。後発は刺さってそうな奴を適当に。

 

③初手ゴリランダー&ミロカロス+後発適当

ミロカロスダイマックスがほぼ確定しているときはこれ。基本的に、ミロカロスダイマックスさせたいと思うパーティにはけん制としてゴリランダーが入っていることが多いため、フィールド書き換え要因のイエッサンはほぼ確定。ミロカロスだけで押し切れると思えばさらにキッスを入れて全力サポート体制を取ったり、サーナイトにお掃除を任せたり色々。

 

④先発サナ&エスバ+後発イエッサン+誰か

トリル封印したいが、バンギなどサーナイトに睨みを利かせてくる輩がいたり、ゴリランダー後投げからフィールドを奪ってきたりしそうな相手にはこれ。さすがにエースバーンがいる盤面にゴリラ後投げは病気なので、エスバが相手より先に引いたとしても、最低1ターンはフィールドを確保できる。

 

⑤その他

ざっくりとした書き方だが、正直どう出してもある程度戦えるのがこの構築の強みだと思う。マンパワーが高いので、ある程度はごり押しが効く。いたずらごころ電磁波が怖ければイエッサンでPF撒けばよし、威嚇が怖ければミロを投げておけばよし。

 

いずれの選出にせよ、あまり交代という行為をせず、目の前の相手を一匹ずつ吹き飛ばしていくことに重きを置いた。ダブルではあまり激しいサイクル戦は展開されないため、対面構築という言葉自体あまり使われていない気がするが、元シングル勢としては、対面構築に近い戦い方をしていると感じたため、記事タイトルにもその名を冠している。

 

 

・総括

正直、ゴリランダーは少なくとも調整は変更の余地があるし、ミロカロスがなまじなんでもできそうなだけに頼りすぎてしまう面があった。そこを改善していけば、もう少し早くから上位で戦えていたと思う。新シリーズはエースバーン、ゴリランダー、イエッサン、トゲキッスと6匹中4匹が出禁となってしまうが、残されたサーナイトミロカロスとともに、さらに高順位を目指したい。

 

・おわりに

ここまで4000字を超える記事をご覧いただき、ありがとうございました。来シーズン以降も頑張っていこうと思いますので、ぜひ仲良くしてやってください。それでは、新シリーズ楽しみましょう!