主神がサイチェン択を恵みたもう。

主にポケモンの構築記事を書いてます。ダブル勢。ご連絡などはhttps://twitter.com/kuhren4まで。

【レンタル有】PJCS第2回99位予選抜け カビライココントロール

はじめに

 みなさま初めまして、またはお久しぶりです。く~れんです。軽く自己紹介をしておくと、剣盾からダブルをはじめ、SVに移行した時、ストーリー中にセーブデータが吹っ飛んでクリアすらせず萎え落ちしていたのですが、キタカミプロローグでサーナイトが活躍できると聞いて復帰した者です。ちなみに、第1回PJCSは開催前しかエントリーできないと知らずに出場できませんでした。

 

 今回は、PJCS第2回予選で使用した構築の紹介です。カビゴンという現環境では珍しいポケモンを使ってうまく立ち回ることができたと思っているので、ぜひ見ていってもらえると嬉しいですし、記事末尾にレンタルを張っているので、使ってもらえるともっと嬉しいです。では紹介に参ります(以下常体)。

構築経緯

 ガオガエンの帰還やタケルライコの登場により、追い風構築が減ると予想。また、環境を上位がある程度固まった頃、体感的にはわかっていたことではあるが、フェアリー技の通りが抜群だとデータ的にも明確になった。

 そこでSブーストのカミを使ってみたのだが、まあ弱かった。先に開かれた海外大会では、眼鏡が多かった環境からどんどんブエナカミが台頭し始めていたので私の構築が悪いのだとは思うが、弱いと思った点は以下の通り。

①チョッキ多すぎ。ブリジュラスすらまともに削れないのはふざけている。

②毒などの耐性テラスはまだしも、ウーラオスやタケルライコのフェアリー等倍テラスすら押し切れず返り討ちにあう。

③技スぺがない。まもるが確定なので、ムンフォ/シャドボ/マジシャ/で埋まる。よってこご風や挑発といった絡め手を切るか、攻撃技3種を切って技範囲に不安を抱えるかのどちらかになる。

④3番目の理由により、カミは半分アタッカー半分サポーターとして横に殴り役を置く(カミユイなど)ことしかできない。①、②で触れたとおり火力不足なので、サポーターを並べてしまうと盤面が弱くなる。

 そしてこれが最大の誤算だったのだが

⑤追い風が全然減っていない。

 以上の理由から、フェアリー技で殴る役割をカミに持たせるには、眼鏡が必須であると結論付け、構築の主軸とすることとした。しかし当然みなさまご承知の通り、カミの耐久というのは特殊方面はまだしも物理が貧弱すぎて、サポートなしに棒立ちさせられるタイプではない。また、火力面の問題である①②やブエナそのものの課題である③④が解決しても、相手に追い風を張られて上からしばかれるという⑤の課題が解決していない。

 そこでまずはトルネロスと組ませ、先制追い風からテラスマジシャやムンフォで削り後ろからもどんどん高火力アタッカーを出すビートダウン構築や、反対にリキキリンでスイッチトリルする構築などを試したが、いずれもしっくりこなかった。原因を探ると、トルネロスが機能していないということが判明した。トルネロスが機能しない理由は以下の通り。

①木枯らしが当たらない。(特に対戦回数が限られている大会では重要)

②よしんば当たったとして、Sダウンが有効に働く盤面がほぼない。だってこっちは追い風カミなんだもん。大抵は上を取れているし、そもそもカミの方がトルネより先に動くので「木枯らしでS下がったおかげでカミが先行できた!」という盤面はほぼ発生しない。よって、木枯らしがただの命中不安技と化している。

③さらに火力リソースとしても期待できない。先述の通りカミの範囲は耐性受けしづらいというのが前提で、眼鏡カミのテラス攻撃を数値やチョッキでどうこうしようとしてくる相手に、トルネごときがちょっかいをかけたところで貢献度はたかが知れている。耐性テラスを切ってきたとしても、飛行は炎と毒に等倍、鋼に半減と全く補完が取れていない。

 これらの課題を解決できる追い風役を探したところ、トドロクツキが目に入ってきた。こいつは追い風が使えるのはもちろん、物理アタッカーとして特殊超耐久ポケモンに一定のダメージを与えたり、なにより「はたきおとす」でチョッキやオボンを落としつつ相手を削り、実質的なカミの火力バフ役として機能させることができる。

 この並びははまると強く、妖霊悪飛の打点を上からたたきこまれると大抵の並びは1匹は落ちる。しかし、トルネウーラをはじめとしたいたずら追い風構築に弱いという明確な弱点もある。追い風&水テラス水流の1手で盤面が崩壊してしまうため、甘く見積もって初手から択ゲーだ。

 またブエナが発動しないカミは大抵眼鏡の為、守れないのを見透かされてゴリラ/パオとかで入られると、グラスラふいうち集中でカミが破壊されたり猫つららで追い風を張る前にツキが倒されたりする。ほかの並びであっても、猫だましといたずら追い風関連でよくないビジョンが大量に見えてしまう。

 そしてもう一つ、本章序盤で触れたが、ブエナカミが大増殖した。ブエナカミ&パオやスカーフウーラの並びは最悪だ。ツキがムンフォを耐えるにはテラスするしかないが、こご風でツキを減速させられるとそのあとの展開はどうあがいても絶望しかないし、挑発で追い風を止められたら目も当てられない。

 これを解決すべく試行錯誤していると、過去の自分が残してくれていた道しるべが見つかった。

kuhren.hatenadiary.com

 上の構築では、追い風構築を相手にミロカロスの耐久やボルトロスの補助技、ザシアンの身代わりで耐久するという戦術で対処していた。これのように、先発に低速高火力高耐久のポケモンを置いて追い風をしのぎつつ相手を削ったり、状態異常の妨害をかけて有利盤面をつくりつつ後ろにつないで、後発ツキ&アタッカーの並びでスイープするという動きを目指すこととなった。

 その結果として白羽の矢が立ったのが、耐久振りでも流星の技威力にものをいわせて高い火力を出しつつボルトチェンジやエレキネットで盤面を整理できるタケルライコと、あくびでビートダウンを許さないうえにブエナカミをヘビボンで叩けるカビゴンだった。最初はディンラッシャなども試したが、草の一貫が気になりすぎた。このあたりのラッシャとの詳しい比較は個体紹介で後述。半面でこのカビライコは、ライコが不利を取るカミやガチグマにカビゴンが強く、カビが不利を取るウーラにライコが強いという相性補完の関係にもある。

 あとはこの4匹だけでは見切れない並びなどをなんやかんやする補完枠としてキラフロルとウーラオスを採用。キラフロルは主にガエンバレルやカイリューを、特化メテオビームというバカみたいな火力、略してバ火力で破壊するのが主なお仕事。ウーラオスは若干重めな化身ランドロスやパオジアンを確実に処理できるように、ほぼ攻撃特化の神秘のしずくで採用した。また、このような補完の採用によってツキ+カミ/フロル/ウーラの選出で追い風ビートという選択肢を作ることもできるようになり、相手に初手トルネを半ば強要することで、ライコの餌とすることができるようになった。

 

個体紹介

ハバタクカミ

こだいかっせい/こだわりメガネ/フェアリーテラス/おくびょう

H131(4)-A×↓-B91(124)-C171(124)-D156(4)-S205(252↑)

ムーンフォース/マジカルシャイン/シャドーボール/ほろびのうた

特性-こだいかっせい

HB-意地パオの不意耐え

C-あまり

S-最速

 

 臆病CSベース。耐久方面は最低限でとどめ、最速を取りつつ余りは火力にぶっぱ。サポートは周りがやる、お前は殴りに専念しろという配分。後発が基本だが、基本的に竜/闘/無以外の攻撃には受けだせないと思っておくべき。

 また、ヌメルゴンレジスチルなど鋼タイプの積耐久系は、他のポケモンで耐久ポケモンの横にいるサポーターを2匹以上排除し、滅びの歌で締めるルートを頭に入れておく。相手視点でも、立てこもるなどをガン積みしているポケモンを放置され続けるルートは視野にないようで、結構プレミを誘えた。瞑想タケルライコなどもこれで処理することもある。特に瞑想ライコはウェポンが迅雷と竜技しかないので、こちらが滅びを押し続けている限り触られないことを覚えておくといいことあるかも。予選では実際にそれで1勝を拾った。ただし、寿司に有効かと言われると微妙。こだわり滅びなので後発からしか投げられないが、合体ヘイラッシャ相手に後出しするのは怖すぎる。毒寿司など火力のなさそうな相手には一応そのルートを取ることもあるが、基本はツキで残飯をはたいて殴りまくる戦術を取った方がよさそう。

 

トドロクツキ

こだいかっせい/ブーストエナジー/ひこうテラス/ようき

H211(244)-A165(44)-B104(100)-C×↓-D122(4)-S169(116↑)

はたきおとす/アクロバット/おいかぜ/まもる

A-あまり。Sを超えない範囲。

HB-鉢巻ノマテラカイリューの災い補正込み神速耐え

S-化身ランド抜き

 

 Hbsベース。Hから振ったことで、臆病C171カミのマジシャならダブル補正込みで有利な乱数で耐える。役割は前述の通りカミのサポートが基本。後発が多いが、HBも十分なラインがあるため、多少無理な受けだしも効く。残念ながら努力値を削ったため火力はそこまで期待できないが、あくまでカミのサポートが基本なのであまり気にならないはず。ゴリラやテラスしていないオーガポンを押し切るぐらいの火力は出る。もし火力不足が気になる頻度が高いなら、運用方法を間違っているのかも。

 Sを削った影響で、ミラーには弱い点に注意。化身ランド抜きとしているのは、ブエナカミと化身ランドの並びに対して、こご風を打たれてもランドの上から追い風を打てるようにし、横のポケモン(フロルが多い)がメテオビームでランドを処理する体制を整えるため。

ウーラオス

ふかしのこぶし/しんぴのしずく/どくテラス/いじっぱり

H183(60)-A199(244↑)-B123(20)-C×↓-D81(4)-S140(180)

すいりゅうれんだ/インファイト/どくづき/みきり

A-B4パオを水流で確定

B-ゴリラの種グラスラ耐え

D-眼鏡カミのシャドボを最高乱数切って耐え

S-ドーブル、アルマ抜き

 

 パオジアンの処理に重きを置いた配分。パオウーラ系にはツキと並べて出して、追い風水流でEZ-WINを狙いにいくこともある。追い風状態でもブエナカミ抜けないのと、パオが役割対象である以上、ゴリラの災いグラスラまで耐える必要があるため毒テラス。鋼と迷ったが、鉄壁ボディプレに強かったり、スカーフウーラの水流/インファの一貫を切れたり、毒びしを回収できたりといろいろ便利なので毒にした。

 アクアジェットを切ったが、気になる場面は少なかった。ないとは言わないが、基本的にこちらだけが追い風状態で戦えるという状況をつくるのがコンセプトなので、ウーラの先制技に頼っている時点でコンセプトが崩壊している。トリル下の原種ガチグマに最後の一撃を打ちたい…という盤面は正直あった。ただ、それよりも水オーガポンなど一致毒づきで大きく削れる点の方を評価した形。

 ちなみに、みきりはアンコで縛られたときのことを考えてPP7で止めている。

タケルライコ(水)@とつげきチョッキ

特性-こだいかっせい

H232(252)-A×↓-B129(140)-C176(20↑)-D114(36)-S103(60)

りゅうせいぐん/じんらい/エレキネット/ボルトチェンジ

B-特化鉢巻悪テラスウーラの暗黒強打を最高乱数切って耐え

C-あまりかつ11n

D-特化眼鏡カシラのフィールドワイフォを3.9%切って耐え

S-追い風で最速カミ/パオ抜き

 

 耐久お化け。化身ランドの「特化」大地が最大乱数で95.2%、意地襷パオのつららが最大乱数で95.6%。多少の不利対面ならテラスなしでも強引に耐えてしまうため、ボルチェンで離脱する動きができる。例えばトルネランドぐらいなら、トルネ方向にボルチェンを押したり、ランドを流星で削ったりもできる。どうしても生存できなさそうで、かつ落とされると困る盤面なら水テラスを切れば大抵なんとかなる。ただ、例えばパオの前でテラスを切って逃げても、結局ゴリラと組んでいることが多いため、後発同士でかち合ったときに腐りがち。今落とされるのが怖いから、と安易にテラスを切らない。そもそも選出できる相手か、というのはしっかり考えないといけない。

 

キラフロル

どくげしょう/パワフルハーブ/くさテラス/ひかえめ

H159(4)-A×↓-B0(110)-C200(252↑)-D101(4)-S138(252)

パワージェム/ヘドロばくだん/ニードルガード/メテオビーム

CS振りきり

 

 バ火力ですべてを破壊する枠。ガエンバレルの並びに一貫し、カミに強く、追い風に乗せて弱くないポケモンを探していたところ見つかった。持ち前の耐久でカミの攻撃を耐えられるのはもちろん、乱数次第ではH155(196)-D156(4)までのカミをメテビでワンパンすることができる。

 このポケモンが難しいのは、バ火力で破壊する枠と言っておきながら、ヌメルゴン/ディンルー/レジスチル/イイネイヌといった耐久積ポケモンに弱いこと。また、相手が触ってくれて毒びしをまければ別だが、火力がC上昇頼りなので天然ヘイラッシャも微妙にきつい。

 ここの枠は最後まで化身ランドと迷った。化身ランドは浮いているので、カビゴンのあくびが効かない原種ガチグマ相手に、トリル展開中の隙を狙って身代わりで時間を稼げる。鋼もきつくないし、ガエンバレルにもある程度の打点はある。それでもキラフロルを採用したのは、キラフロルの方が火力が高いから、そして毒化粧が偉いから。大抵のカミを特殊技でワンパンしたり、上さえ取れていれば化身ランドを破壊しきったりするのはこのポケモンしかできない。また、パオ/ウーラ/ゴリラ/ガエンのような並びには高確率で毒化粧が発動し、裏のカミがスイープする動きにつながりやすい。また、わずかな差ではあるが、フロルは等倍攻撃をだいたい耐えるのに対し、ランドは相手の火力次第で落ちてしまうところも気になった。

 ちなみに、構築の下から2番目に配置することで、カビゴンと一緒に耐久する型だと誤認させる効果も狙った。この配置学が役に立ったのかは知らない。

 

カビゴン

あついしぼう/たべのこし/フェアリーテラス/なまいき

H264(288)-A130(0)-B117(252)-C×-D147(28↑)-S31(0↓)

からげんき/ヘビーボンバー/あくび/まもる

H-H=B+D

B-振り切り

D-あまり

S-最遅

 

 構築のおしゃれ枠。カミユイ、ガチグマにめっぽう強い。耐久は最高に信頼できる反面、火力はお察し。具体的には、ほとんどのカミをヘビボンで落とせない程度の火力しかない。耐久を極限まで削った私のカミですら、低乱数とはいえ耐える可能性がある程度。

 厚い脂肪が偉く、ほのお半減の特殊高耐久の為コータスやイーユイに屈さないほか、パオジアンも聖剣程度なら余裕をもって耐えるので、ライコにテラスを回すこともできる。カミユイやカミ悪ウーラと組んだトリル系(ガチキリンなど)にめっぽう強く、この手の相手には負けなかったと思う。特にツキを見るとブエナカミがウキウキで飛んでくるし、下手したら挑発を入れてくるので、そこをヘビボンで狩れれば展開がかなり有利になる。

 また、対トリルの時間稼ぎ要因でもあるため、暁ガチグマや少ないがドサイドンなどの下を取れる最遅で採用。ライコのエレキネットと並べることも多いとはいえ、こいつの素早さはあってもなくても変わらない。

 おそらく現環境でこの役割として最も多く採用されているのは、先ほどから何度か名前が挙がっているヘイラッシャだろう。たしかにヘイラッシャは、カビゴンが特性で補完している氷と炎の耐性を素でもっており、物理耐久は圧倒的に上。テラスを切らなくてもウーラオスを楽に相手できる。

 しかしそもそも、この構築ではウーラオスの相手をするのはライコの仕事である。そして何より、ラッシャは特殊耐久に不安がありすぎる。慎重HDぶっぱでも、カミユイのテラスムンフォ+眼鏡悪波を耐えないのでテラスを切りたいが、その集中をライコにされると今度はそちらが落ちる。さらに実はカビより火力がないため、エレキネット+ヘビボンでほとんどのカミを落とすことができない。もろもろ微妙にかみ合わない点が多く、ラッシャの採用は見送ることとなった。

 

選出と立ち回り

対トルネ系

先発カビライコ

後発ツキ+カミorウーラ(まれにフロル)

 

 これまでの構築経緯などで述べてきた通り、ビート系の構築はこれでしのぐ。化身ランドがいなければ、雑にネットあくびを連打しているだけで勝手に削れて行く。あとは適当なタイミングでライコボルチェン&カビをツキバックなどでビートの体制を整え、狩り残しを迅雷でスイープする動きを目指せれば理想。

 

対パオカイ

先発ツキ+フロルorウーラ

後発カミ+ウーラorフロル

 

 正直結構きつい。基本はツキフロルで入り、追い風→メテオビームでカイリューを破壊するのだが、実はフロルが神速→不意を耐えない。普通はツキが神速で落ちるのでそちらを狙われるが、再戦などではフロルに集中をかけられてしまう。カイリューの鉢巻を落とせば耐えるので、ツキで追い風しながらフロルをカミにバック→カイリューにはたきとマジシャで対応したり、最初からツキとカミを並べたりとかみ合わせで何とかしていた。ウーラオスはパオジアンを処理できて一見よさそうだが、こいつも神速不意で落ちるのでダメ。むしろ集中されるので、あえて先発でだしてその隙にカイリューの鉢巻をはたくという動きならしたことがある。数が減っているの対策を甘えたきらいがある。

 

対パオウーラ(パオ/ウーラ/ガエン/ゴリラ/ランド/ライコなど)

先発ツキ/ウーラ

後発カミ/フロル

 

 ライコはガン無視でいい。最悪出てきたら、ウーラで毒テラスを切って強引に耐えつつ、横のポケモンを破壊する。大抵はパオ/ウーラ/ゴリラ@1だが、たまにパオ/ウーラ/ガエン/ランドで来られることもあり、そのときはパオ方向を水流で殴っているだけで勝てたりする。ゴリラウーラで来られるのが一番きついが、この手のウーラは基本スカーフで耐性テラスだし、最悪水テラスでも飛行テラのツキが水流を耐えられる、ウーラが毒テラスゴリラの攻撃やウーラのインファを耐えられるのでなんとかはなる。

 

ブエナカミ入り

先発カビライコ

後発ツキ+カミorウーラ(まれにフロル)

 

 追い風と同じ。ブエナカミは、他のポケモンとの競合や追い風役の有無で大体見当がつく。イーユイと組んでいたらブエナだし、エルフーンと組んでいたら眼鏡だ。最悪読みを外しても何とかなる。カミ/ランドで来たらライコに水テラスを切らされるのでややきつくなる。その場合は、再戦でカミに挑発がないことが分かっているのであれば、ツキフロルから入ってもいい。最悪、ツキはまもりながらフロルで草テラスを切ってメテビでカミを破壊するという手もある。

 

対ガエンバレル

先発ツキフロル

後発カミウーラ

 

 この手の構築にカビライコでちんたらやっているとバレルにぐちゃぐちゃにされるので、ツキとフロルで初手から高火力を押し付ける。相手がブエナカミなどから入ってくる場合もあるが、テラスを切ったりメテビを通したりして何とかしよう。

 

対トリル

臨機応変

 

 対トリルは、カビでさばける相手かを考えるのが第一。暁ガチグマやコータス、ブリムオンはカビでさばけるが、原種ガチグマは無理。というか原種ガチグマがこの構築で一番きつい。カビでクレセを眠らせたり、カミフロルで入ってシャドボメテビをトリル役に通したり、フロルの草テラスで怒りの粉を無視してマジシャメテビを当てたりが対策ルート。ツキやフロルにテラスを使ってカミでノーマル、テラス枠で地面の一貫を切り、曲芸的にくるくるしてトリルを枯らすしかない場合もある。取り巻き次第で選出が変わるので、臨機応変としか言えない。

 

対ドブジュラス(水手裏剣で持久力&タラプを起動してくる構築)

初手にカミのテラスムンフォを急所にブチ当てることで対策とする。

 

おわりに

 初めての予選抜けを、このようにほぼ自力で1から考えた構築で達成できたのはとてもうれしいです。ただ、回してみるとわかると思いますが、この構築は練度が命です。本選に出てくる超上級者を相手に練度で挑むのはあまりにも不安だったので、この構築は手放すこととしました。ただ、コンセプトはかなり良かったと思うので、似たような構築を使うことはあるかもしれません。この構築と記事が、少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

【ダブルバトル】シーズン16最終48位 真向勝負ミロザシアン【ポケモン剣盾】

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追記

この記事は3/30日に公開されたものです。そのため、多少不自然な点があるかと思いますが、ご容赦願います。

 

はじめに

どうも皆さんこんにちは。初めましての方は初めまして。くーれんです。

 

世間ではPJCSが発表され、レートのシーズンも終盤となり、ガチ勢たちがマジのガチになり始めていますが、PJCS初参戦の私はなぜかこのタイミングで構築を公開することにしました。(は?)レートはこんな感じ。

 

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公開した理由は、サーナイトと心中する覚悟を決めたからです。サーナイトと同じくらい好きなミロカロスが活躍してくれるこの構築も好きなのですが…。

 

というわけで、前置きが長くなりましたが、それなりに自信がある構築なので、読んでいっていただけると嬉しいです。あと、youtubeでゆっくり実況もやっているので(引っ越しとかがあって最近更新が滞っていますが…)、そちらも覗いていただけると嬉しいです。

www.youtube.com 

 

構築と構築経緯の紹介(レンタルコード)

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 「さいきょうのぽけもん」だと思ったザシアンからスタート。ザシアンに対してガエン後出しや死に出しランドからのダイジェットでわちわちゃしてくる輩が多かったので、勝気、または負けん気に最低1枠割くことが決定。ランドロスは何とかなるが、ガオガエンがどうしようもなかったので、この枠にはガオガエンに最も強く出られる負けん気勝気勢、ミロカロスが収まった。トルネオーガの追い風潮吹きドーン!で崩壊しかねなかったので、追い風を張る、または追い風と同等以上の素早さデバフを仕掛けられるポケモンを追加で採用することを決定。ここで、世間では負けん気ボルトとザシアンを組み合わせた「ボルトザシアン」なる並びが注目されていることを利用し、悪戯ボルトの電磁波、怖い顔でびっくりどっきり素早さ操作をすることに決定。これで3枠埋まった。ザシアンは当然ダイマックスを切れないので、ダイマックスを切って強力なポケモンを模索。この枠にラプラス、セキタンザンなどのダイマ前提ポケモンや、リザードンフシギバナキングドラなどの天候エースを採用するのが流行だったが、このような「特定の条件下でしか戦えないポケモンフシギバナはやや違うが…)」を採用するということは、「パーティーの唯一の禁伝枠でありメインアタッカーのポケモンダイマックスを切れない」というザシアン構築が必ず抱える制限に加えて、「ダイマックスエースが活躍できるお膳立てをしなければならない」という制限がさらにのしかかってくるということである。すなわち、立ち回りに柔軟性など求められるはずもなく、「やりたいことを通せたら勝ち!対策されたら負け!」という、世界が無対策の間に勝ちを稼ぐことに重きを置いた構築が出来上がることになる。私はこの手の構築が非常に苦手なので、ダイマックスする状況に大きな制限を受けないダイマックスエースを模索した結果、ランドロスに白羽の矢が立った。持ち物は、ザシアンが苦手とする晴パに強く出られるラムに決定。このままでは、トリルが止まらなかったとき、特にミミッキュでトリルを張って白バドで暴れる構築に勝ち目がないので、白バド絶対〇すポケモンである弱点保険ガオガエンを採用。最後にインチキ出し得ポケモン、悪ウーラオスを採用してみたところ、増加傾向にあった黒バドにめちゃくちゃ強くなったのでこいつも採用。襷が余っていたので適当に襷を持たせて、このような構築となった。

 

個体紹介

ザシアン

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持ち物 朽ちた剣

技構成 巨獣斬 ワイルドボルト 身代わり まもる

調整意図 H-B 陽気エスバの火炎ボール耐え。(もっとB下げても耐えるけど)

     H-D 黒バドの珠ダイアース耐え。

     A     11n且つ、手だすけ巨獣斬で無振りボルトほぼ1発。

     S   ビビリ玉が発動した味方ミロカロス抜き=最速ボルト抜き抜き。

 

 みんな大好き最強ポケモンだが、使えば使うほど数値が足りないことに気が付く。エルフバドと対面したとき、環境初期はみんな追い風ダイアースで来たのだが、今はみんな手だすけダイアースで来るので、耐久振りザシアンが増加しているのだろうと思う。実際、ミラーでこちらが先攻することもまれにあった。Aには76しか振っていないが、性格補正をかければ陽気の振り切りと遜色ない火力が出せる。陽気スカーフエースバーンでエレキとザシアンを分からせようとしてくるエースバーンを分からせられるのでお気に入りの調整。聖なる剣を抜いたが、ディアルガナットレイに困ったことはほとんどない。カミツルギは若干重たくなった。それよりも、ワイボルを採用してなおカイオーガが重い。この点は後述。(トルネオーガは楽勝。)

 

 

ミロカロス

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持ち物 ビビリ玉

技構成 熱湯 凍える風 手だすけ ドラゴンテール

調整意図 H-B あまりすべて。

     S   ビビリ玉発動でボルト抜き。

 

 間違いなく本構築のMVP。「強そうなポケモン欲張りセット」でしかないこの構築が機能しているのは間違いなくこいつのおかげ。このミロカロスの強みについては、喰い断氏がこの型のミロカロスを使った動画で語りつくしているので、ぜひ見てほしい。

www.youtube.com

一応自分でも説明すると、ミロカロスは勝気が発動していないとポリ2以下の火力しか出せない貧弱ポケモンでありながら、水、氷という、優秀な威嚇使いであるガエンランドに圧倒的に強く出られる技範囲を持つことで、やっとこさアンチ威嚇として活躍できている。ということは、ミロカロスの採用意図をアンチ威嚇のみに見出した場合、相手がガエンランドの選出を控えた瞬間に、「技範囲に水を追加して耐性を変えた代わりに、多くの技範囲を失ってトリックルームが打てなくなって火力がちょっと下がって耐久がめちゃくちゃ下がったポリゴン2」という、あまりにもあんまりなポケモンが生まれてしまう。そこで、それなりの耐久から繰り出される凍える風による素早さ操作、手だすけによる味方の火力補佐、耐久振りによる最低限のクッション性能、さらにはドラゴンテールによるトリックルームや積みポケモンの妨害という、痒いところに手が届く性能を付与することで、先ほども言ったとおり「強そうなポケモン欲張りセット」でしかないこの構築を実戦レベルに引き上げてくれた。見た目もキュート、性能も文句なし、まじラブだいちゅきポケモン

 

ボルトロス

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持ち物 メンタルハーブ

技構成 10万ボルト 電磁波 怖い顔 挑発

調整意図 H-B 陽気鉢巻ウーラの暗黒強打耐え

     H-D ドーピングアイテムが使いやすかったから20振ってみた。()

     S   ミラー意識で余った努力値を振ってみた。()

 

 何が何でもザシアンを先攻させるマン兼、運勝ち製造機。怖い顔と電磁波を両立しているのは、セキタンに打ってザシアンを先攻させるための電磁波と、レジエレキに打つための怖い顔の両方が要るから。また、電磁波と怖い顔を両立することで、追い風とジェットで絶対先制するマンを咎めることもできる。トルネオーガに怖い顔→ワイルドボルトでEZ-WINできるのが楽しかった。悪戯ボルトであることがばれた後、エルフやトルネの挑発で止められるのが厄介だったので、持ち物はメンタルハーブとなっている。エルフにすり替えられたらクソ面倒だが、さすがにチョッキ持ちの可能性が高いボルトロスにすり替えを撃つエルフーンはあまり多くはない(いないわけではないのが衝撃)。ミラー意識で挑発を持っているが、負けん気ボルトしかいないのであまり役に立たない。鉄壁ナットに打って気持ちよくなることもできるが、ナットが出てくるような終盤には、こちらが悪戯ボルトであることがばれているため、挑発前提のムーブをされて不愉快な気持ちになったりもする。怪電波あたりにすると、ディアルガなどにより有利に立ち回れるのかも…?

 

ガオガエン

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持ち物 弱点保険

技構成 フレアドライブ DDラリアット 猫だまし まもる

調整意図 H-B ダイマ時に白バドの+2ダイアース耐え

     H-D あまり

     A   11n

     S   端数の4

 

 大抵の構築ではとりあえず入っているインチキ出し得枠だが、本構築ではVS白バドレックスに特化した、ダイマが視野に入っている型となった。と言っても、普通にやや重めのカミツルギに後投げしたり、とりあえずグラードンランドロスに仕事ができたり、なんか知らんけど日食ネクロやソルガレオに刺さったりするので、決して白バド相手じゃないと活躍できないわけではない。最低限は黒バドに強いのも高評価。当たり前に強くて特に言うことがない。+2ダイバーンでもH振り白バドが落ちない点には注意。手だすけや晴れを生かして何とかしよう。

 

ランドロス

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持ち物 ラムのみ

技構成 地震 空を飛ぶ 岩雪崩 まもる

調整意図 なし。ASぶっぱ。

 

 こいつも当たり前に強くて言うことがない。コタバナを絶対に許さないという強い意志の下、ラムのみを採用した。一加速でザシアンを抜けるという点も大きいが、素でカイオーガを抜いているという点を最も評価して最速で採用した。

 

ウーラオス

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持ち物 気合の襷

技構成 暗黒強打 インファイト 不意打ち 見切り

調整意図 なし。ASぶっぱ。

 

 またまた当たり前に強くて特に言うことがない。しいて言うならば、ダイマックスポケモン相手に最大のポテンシャルを発揮できるザシアンと、ダイマックスしていないポケモン相手、特に終盤の打ち合いに強い襷ウーラオスは相性がいいと思いましたまる。黒バドに強いのが高評価。

 

得意な構築と苦手な構築

 たかだかその程度の結果で言うなと突っ込まれそうだが、この構築を一言で表すなら「無敵」。どうしても勝てない構築というのは存在しない。しいて言うならきつい…という程度の構築ならいくつかあるので、それだけ紹介したい。それ以外には有利と言っていいはず。

 

1.弱保(耐久振り)カイオーガ

 HBでダイマックスしてくるオーガはやばい(語彙力)。特にピッピやキュワワーと組んでるやつはマジでやばい。ボルトの電磁波とザシアンの身代わりとウーラの襷を盾に死ぬ気でダイマを切らしながら、横のポケモンの動きを制限していくしかない。とはいえ、ボルト式猫だましがダイマックスポケモンを怯ませられること、ウーラオスでそれなりに削れること、遅いオーガなのでランドのダイジェットで大ダメージを見込めることから、やや不利ぐらいには収まっている。

 

2.イエッサン+黒バド

 いわゆるテテフーンと組んだ黒バドはしばきまわせるが、イエッサンと組まれると、この指と手だすけの両方の択があり、さらにボルトの電磁波、怖い顔も入らないのでやばい。ウーラオス+ランドロスで入って、致命傷覚悟でジェット+強打をバドに集中するなどして対策している(ボルトエルフーンから入られて悶絶することもしばしば)。後述するが、基本選出パターンが崩れる稀有な例でもある。

 

3.鋼禁伝(主にディアルガ)+電気タイプ(ヒトム、ミトム、サンダーなど)

 さすがにザシアンがいまいち機能しない。が、全く機能しないわけではないところは流石。正直、適当に身代わりで時間稼いでるだけで強い。ミロを出すかボルトを出すかの選択が大事。上の二つと比べれば比較的イージー寄り。

 

選出パターン

 

先発 ザシアン+ボルトorミロ

後発 ガエンorランド+ガエンorランドorウーラ

 

後発の書き方がややこしくなっているが、要するにランドかガエン、ダイマックスするどちらかは確定で選出して、残りをガエンランドの選ばなかった方、あるいはウーラオスにする、ということである。ミロを出すのは、ボルトランドやトリパ、追い風持ちのいないディアパルのような中速スイッチトリパ、ガチガチのトリパなどが相手の時である。それ以外は基本的にボルトザシアンで入って構わない。

 

 

 

おわりに

 世界がラプザシアンやらセキタンザシアンやら天候ザシアンやらを評価している間に、スタンダードパーティーである程度の結果を残せてうれしい。どんな条件でも個々のスペックとそれぞれの補完でごり押し、相手の攻撃を耐えて、高い火力で相手を倒しきるという、非常に私好みな、まさに真向勝負の構築ができたと思う。PJCSでは全く違う構築を使う予定なので、スタンダード構築のザシアンに興味がある方には、ぜひともどんどん使ってほしい。

 あと良ければ、youtubeの登録とtwitterのフォロー、それからこの記事の拡散お願いします!それでは!

 

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ポケモン剣盾バトルレジェンドルール ラムカップ3位? 時空要塞サナガエン

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皆さんこんにちは。くーれんです。今回は、10月16日開催の公式大会、バトルレジェンドルールで行われた1000人規模の仲間大会、ラムカップにて、9-1で3位(確認した限りの順位で、確定した最終順位ではないので、実際にはこれより高い、あるいは低い可能性があります)を獲得した構築を、レンタルパ付きで記事にしたいと思います。正直本命構築ではないという点と、これを本命にするにしてもまだ改善の余地があるという点から、本番前ですが公開に至りました。あと、シングル勢の方や、何となく敷居が高そうで敬遠されているライト層の方にも、気軽に是非参加してほしいという想いもあります。そのため、ダブルバトルやこのルールをやりこんでいる方からすれば、周知の事実もしっかりと説明していこうと思います。そして何よりサーナイト推しを増やしたい。また、対策も書き記すつもりです。だからバンバン広めてください(RT乞食)。あと構築名は某サーナイトクラスタの方から無断で拝借しました。すみません…。

 

 

 

・構築概要

追い風トリルスイッチ中速パーティ。すなわち、4ターンの間、味方の素早さを上げる追い風と、5ターンの間、遅いポケモンから順に行動するようになるトリックルームを両方採用したパーティである。両方が生かせるように、例えばザシアンのように極端に早いポケモンや、コータスのように極端に遅いポケモンは入っていない。もちろんこう言ったポケモンを入れてもいいし、実際に私の構築のガオガエンもかなり遅く育てているのだが、とりあえず初心者の方にはこういう理解でお願いしたい。相手からすれば、素早さで勝とうとすればトリックルームで返され、逆に遅いポケモンで固めれば、追い風で上を取られてしまう。それをトリックルームで返そうにも、トリックルーム発動中にもう一度トリックルームを撃つと通常の状態に戻ってしまうため、これも非常に有効か、と言われれば否。このように、良いところだけを上げれば非常に強いパーティである。弱み、崩し方は最後に説明する(だから最後まで読んでね!)。とはいえ、実は9割トリックルームで戦っていたのだが…。

 

・個体紹介

今回の個体紹介では、具体的な使用感への言及は避けようと思います。対戦回数も少ないですし、本番までに環境が変わることが予測されるためです。その代わり、こちらがやりたいこと、基本的な選出などについては、詳しく書くつもりです。

 

サーナイト 

性格:控え目 

特性:トレース

持ち物:サイコシード

実数値 167-×-92-189-136-107

努力値 188-×-52-212-4-52 (以降もH-A-B-C-D-Sの順)

技構成:ワイドフォース

    ムーンフォース

    マジカルフレイム

    トリックルーム

調整意図:意地っ張りウーラオスの水流連打耐え

     追い風でドラパルト抜き

 

ソルガレオ 

性格:意地っ張り 

特性:メタルプロテクト

持ち物:命の珠

実数値 230-207-128-119-115-126

努力値 140-252-4-0-44-68 

技構成:メテオドライブ

    サイコファング

    じしん

    トリックルーム

調整意図:ダイマックスでルナアーラの手助けダイホロウ耐え

     陽気ドラパルトの手助け珠ダイホロウ耐え

     追い風下で、素早さ一段階上昇のリザードン抜き

 

イエッサン♀ 

性格:控え目

特性:サイコメーカー

持ち物:気合の襷

実数値 146-×-86-161-125-137

努力値 4-×-0-252-0-252 

技構成:ワイドフォース

    このゆびとまれ

    トリックルーム

    まもる

調整意図:特になし。ぶっぱ。

 

エルフーン

性格:臆病

特性:いたずらごころ

持ち物:せいれいプレート

実数値 135-×-105-129-96-184

努力値 4-×-0-252-0-252 

技構成:ムーンフォース

    おいかぜ

    トリックルーム

    てだすけ

調整意図:特になし。ぶっぱ。置物にならないように火力アップアイテム。この「置物」については後ろで解説する。

 

 

ガオガエン

性格:勇敢

特性:いかく

持ち物:こだわりハチマキ

実数値 202-183-110-×-111-58 (素早さ個体値0)

努力値 252-252-0-×-4-0 

技構成:フレアドライブ

    DDラリアット

    とんぼがえり

    インファイト

調整意図:特になし。バンギラスダイマックスを切られても、H252までなら50%の乱数でワンパン。

 

バンギラス

性格:意地っ張り

特性:すなおこし

持ち物:じゃくてんほけん

実数値 205-204-130-×-120-84 

努力値 236-252-0-×-0-20 

技構成:いわなだれ

    うっぷんばらし

    ばかぢから

    まもる

調整意図:追い風で100族(リザードン)抜き

 

 

・選出、戦い方

 

トリルの場合

イエッサン+サーナイト、またはソルガレオから入り、裏には刺さっているやつを入れる。イエッサンのこの指とまれで横のポケモンを守りつつ、トリックルームを張る。ドラパザシアン、手動晴(コータスキュウコンなどの特性、ひでりではなく、ヤミラミエルフーンなどで技、にほんばれをして、天候を変えるパーティ)、雨、砂など、多くの構築に刺していける。極論、「ザシアンがいたらトリル!」でも構わない。

 

追い風の場合

エルフーンバンギラス、後ろにイエッサン+ソルガレオがほとんど。これをする構築はほとんど一つだけ。「ザシアンのいない晴パ(コータス+リザードン)」である。ただ、そんなパーティはほとんど存在しない。リザが最も隙を見せるバンギに強く、今ルール最強ポケモンのザシアンを晴れパに採用しない理由はない。なお、エルフーンの攻撃技がフェアリー技のみなので、早く目の前の炎ポケモンを処理してフェアリー技の通る相手を引きずり出すか、相手にエルフーンを倒してもらわないと、「ただそこにいるだけ=実質1vs2」になってしまう。これを「置物」という。エルフーンが放置されていると思ったら、勇気を出して後ろに引くことも大切。

 

その他

ここまで読んでくださった方なら、「じゃあザシアンいる晴パどうすんだよ!」と思っているだろう。その動きだけ少し特殊且つ難しいので、簡単にだけ解説する。イエサナから入り、サナのサイコシード発動、イエッサンをバンギに引いて天候を砂に変更、これでサーナイトがコタリザの攻撃を耐えられるので、その隙にトリックルーム展開。こんな感じである。もちろん、相手の初手やほかのポケモンによって多少変わったり択が入ったりすることもあるだろうが、概ねこれで行ける。

 

 

・崩し方、崩され方

「的確なまもる、身代わり」。これに尽きる。この構築は所詮、追い風、あるいはトリックルームが発動中でないと強みを発揮できない。最も使用機会の多いトリックルームは、再展開を狙い3体に覚えさせているが、やはりそうそう綺麗に再展開できることはない。やはり一回目のトリックルーム中に制圧しきるのが理想だ。そういう意味で、身代わりザシアンの台頭はつらい。

 

・終わりに

レンタルパーティを公開しておきますが、本番の公式大会、仲間大会では使えませんので、その点はご注意ください。ですが多くの実況者の方が、YouTubeを通じて、気軽に参加できるYY通信を用いた練習会を開催しています。そこでは使用できるので、ぜひ一度使ってもらって、興味が出たら、育成して大会に臨んでいただければと思います。もちろん、アレンジなども自由にしてください。また、初心者の方に限り、孵化あまりの子たちをお渡ししたいと思います(数にもよりますが…)。ご質問やご意見、その他ご連絡がありましたら、https://twitter.com/kuhren4mまで。それでは、ぜひ本選でお会いしましょう!

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ポケモン剣盾ランクダブル シーズン10 最終92位 完全犯罪後発ダイマ

 

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 はじめましての方ははじめまして。そうでない方は、いつもお世話になっています。くーれんです。

 S10お疲れさまでした。このシーズンは、言わずもがな上位禁止ということもあり、多くのプレイヤーが新鮮な思いでプレーしつつも、構築作成に奮闘したシーズンだと思います。私自身も、この構築を使い始めたのは、最終日の朝6時からでした。あまり直前に構築をいじるタイプではないのですが、今回はさすがに…といったところです。

 悩みに悩み、正直まだまだ改善の余地があると思う構築ですが、何かのご参考になれば幸いです。

 

 

 

・構築経緯

コンセプトは、「追い風無しでとにかく素早さマウントを取る」である。前シーズンに使用した構築(https://kuhren.hatenadiary.com/)を踏襲する形で構築を汲み始めた。シーズン序盤に私は、パッチラゴンがトップメタになるだろうと予想していたため、パッチに確実に大きな削りを入れられる、スカーフサーナイトをまず採用。実際にはトップメタというほどではなかったが、十分に対策する価値があるほどには環境に存在していたため、序盤にはかなり活躍してくれた。ミロカロスは変更なし、禁止となったエースバーンの枠に、同じく物理ダイジェット使いのパッチラゴンを採用。残り三枠を巡ってわちゃわちゃしていたのだが、環境に凍える風orファイアローの追い風で素早さマウントを取る構築が増加した。終盤の上位帯では、スカーフミロカロスやらスカーフアシレーヌやらが凍える風を撃ってくるなど、とにかく素早さでマウントを取りながら初手ダイマを通す動きが増加。これに対応するために、凍風使いの2匹、ペルシアンとゲンガーを採用。個体説明の際に詳しく説明するが、これによりサーナイトがスカーフを持つメリットが低下したため、持ち物を変更。最後にファイアロー対策として、ウーラオスを採用して構築が完成した。

 

 

・個体紹介



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 配分:臆病CSぶっぱB4

持ち物:拘り眼鏡

  技:サイコキネシスムーンフォース、10万ボルト、凍える風

 

シンプルな眼鏡サーナイト。今期のサーナイトは、体感的にもデータ的にも、1加速されてもパッチラゴンを抜ける臆病スカーフ、行動保証を確保しつつ火力を求めた控え目襷の2パターンが多かったといえる。先に述べたとおり、私も当初、スカーフサーナイトを採用していた。しかしスカーフサーナイトは、基本的に先発に投げたいポケモンなのだが、そうすると猫だましで縛られたり、粉、指、サイチェンにイラついたり、スカーフ凍風を撃たれたり、アローの追い風で追い付けなくなったりと、終盤、上位帯になるにつれ、スカーフサーナイトが刺さらなくなっていった。そこで、先発要員をサーナイトから後述するペルシアン、ゲンガー、ウーラオスに変更。相手に素早さマウントを取らせないことを徹底的に意識した。結果、サーナイトに求められるものは、素早さで有利を取れている相手に対して、後発から高い圧力をかけていくことになった。よって必然的に、サーナイトの持ち物は拘り眼鏡となった。技構成は、サイキネ、ムンフォ、10万まではほぼ確定でいいだろう。避雷針に吸われない水打点としてエナジーボールも採用価値があるだろうが、念のため凍風にしていた。また、ナットレイが重めなため、マジカルフレイムも一考の価値あり。のちに書く選出パターンを見てもらえれば分かりやすいが、選出機会はやや少なめで、選出しても後発のため場に出ないこともあった。しかし、相手が想定していない超火力を押し付けられるこのポケモンが裏にいる安心感はすさまじかった。

 

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 配分:148-0↓-0-252↑-0-108 準速60族+3

持ち物:弱点保険

  技:濁流、吹雪、マッドショット、チャームボイス

 

調整は前期と同じ。ゴリランダーが消滅したことで、守るで縛りを解除しなければならない対面が減ったこと、バレル、ウーラオスの台頭によりダイフェアリーの有用性が高まったことから、守るを抜いてチャームボイスに変更。マジカルシャインムーンフォースをください。役割対象も前期と同じく、やんわりと晴パ、雨パ、ドサイドンを軸としたトリル系、ジュラルドン、ポリZ軸、その他パッチが刺せない構築に投げる。あと、アロー、ジュラ、ストリンダ―、バイバニラみたいな並びにめっぽう強い。パッチラゴンとの選出比率は7:3程度だが、投げれる構築に投げればほぼ必勝レベルで仕事してくる。

 

 

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 配分:意地ASぶっぱH4

持ち物:拘りスカーフ

  技:水流連打、インファイトいわなだれ、挑発

 

ペルシアンの猫でファイアローの羽を捥ぎつつ仕留めるために採用。アローとサマヨ両採用の中速パーティーにも初手で投げれるように、挑発を採用。アローがいたらとりあえず投げる。ポリZピッピにもとりあえず投げる。リザードン相手にも一応投げられる。とりあえず初手に投げる要員その1。

 

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 配分:臆病CSぶっぱH4

持ち物:気合の襷

  技:シャドーボール、ヘドロ爆弾、凍える風、挑発

 

とりあえず初手に投げる要員その2。ガチガチのトリックルーム軸相手に選出することが多いが、初手ダイマしてきそうな構築なら何に出しても刺さる。トリル対策要員の中で、ブリムオンに強い点が高評価。ペルシアンと組んで大暴れしてくれた。霊+毒の範囲、凍風の素早さ操作、挑発による起点阻止と、先発としての要件をすべて持っているといっていい。

 

 

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 配分:陽気ASぶっぱD4

持ち物:命の珠

  技:電撃嘴、ドラゴンクロー、燕返し、炎の牙

 

ダイマエース。この構築の軸。とりあえずパッチラゴンが刺さっているかを考えて選出を決める。技構成は、一致打点の二つは確定。素早さ負けしないために燕返しナットレイがきついので焼却処分するための炎の牙を採用した。が、正直ドラゴンクローはミラーでしか使わず、そのミラーも大抵はサーナイトで処理可能であったり、ゲンガーの凍風で相手が大きく削れていたりするため、10万馬力も候補に挙がるだろう。来シーズンあたりに試してみたい。非ダイマポケモンなら、その技範囲も相まって基本的にワンパンできる。もちろんパッチラゴンの初手ダイマは警戒されており、アシレーヌ+避雷針or凍風or追い風などで対策されているのだが、これまでも述べてきたとおり、凍風はこちらも採用しており、凍風などで対処可能。そして避雷針持ちも、それまでの展開で機能停止していることが多い。なぜなら、パッチラゴンの横にいる見方は、裏ダイマアタッカーのミロカロスを除いて、パッチラゴンより速いからだ。これに依り、多少削れてさえいれば、避雷針ポケをパッチラゴンの攻撃前に破壊することが可能となっている。

 

 

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 配分:156-×↓-100-0-0-252↑ 陽気ウーラオスインファイト耐え

持ち物:広角レンズ

  技:凍風、猫だまし、うそなき、卍催眠術卍

 

とりあえず初手に投げる要員その3。構築名に「完全犯罪」と冠する由来となったポケモン。構築当初は催眠の枠を、甘える、嫌な音、挑発などコロコロ変えていたが、どれを採用しても、「暇な対面」が発生してしまう。これは、パーティーに守る持ちがいないというダブル初心者のようなパーティーのため、猫だまし持ちのこいつはほとんどの構築に初手で投げていたためである。そこで、ピッピに歌うを仕込む感覚で催眠を採用。持ち物も持たせるものがなく、ロゼル、ヨプ、メンタルハーブなどいろいろ試したがどれもしっくりこなかったので、催眠の命中アップと凍風くそ外しの回避を図り広角レンズを採用。「凍風はゲンガーで一回打てばいいんだよなーこいつやることないなー」というときや、「なんか場に残っちゃったけど暇だなー」というとき、「絶対引いてくるけど凍風撃ってもこの火力じゃ圧力にならんよな…」というとき、そして「もうこんなん犯罪するしか勝ち筋ないやん…」というときにとりあえずぶっぱなしていた。また、一度催眠を見せると、ペルシアンがこの指を使ったかの如く集中放火される。その隙に、他の火力の高いポケモンでごりごりおしおしすることもできた。地味にうそなきのバリューも高く、やや足りないゲンガー、ミロカロスの火力を底上げしたりできる。

 

・選出パターン

初手 ペルシアン+ウーラオスorゲンガー

後発 パッチラゴンorミロカロス+ゲンガーorウーラオスorサーナイト

 

これ以外の選出はほぼしていない。これまでも説明してきた通り、ファイアローの追い風を止める、トリックルームを止める、凍風を止める、凍風を撃つの目的に応じて、初手にウーラオスを投げるかゲンガーを投げるか決める。裏にはダイマアタッカーで刺さっているほうを選出、最後に補完になりうる一枠を選出。前期と異なり、かなりパターン化された選出が可能だったこともあり、予想外の構築にも勝ちやすくなった。また、あまり褒められたことではないが、最終日の早朝になって集中力が切れかけても選出に悩む必要があまりないため、プレイングに集中することができたのも地味に大きい。

 

・総括

ぶっちゃけ催眠連続ヒットなどで拾った、運勝ちと言われても仕方がないような泥仕合も多少あった。しかし基本的には、素早さでマウントを取りつつダイマエースとその補完で締める、という動きを通すことができたのが、結果につながったと思う。来期の構築はまだ考えていないが、このように選出をパターン化しつつ、運勝ちを拾っていけるような構築を組みたいと思った。

 

・終わりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。シリーズ6も残すところ一か月、雪原環境も目の前に迫っていますが、来期も一緒に頑張りましょう!よろしければ、ツイッターのフォローやご意見、ご感想など頂ければ嬉しいです。それでは!

ポケモン剣盾ランクダブル シーズン9 最終406位 サナミロエスバ対面構築

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皆さん初めまして。TNく~れんです。シーズン6からダブルをはじめ、4シーズン目にして目標としていた最終500位を達成できた(はず)できてました。最終406位です。なので、構築記事を書きます。お世辞にも好成績とは言えませんが、反省も兼ねて立ち回りまで丁寧に書くつもりです。長くなると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。また、構築記事執筆が初めてなので、お見苦しい点もあるかと思いますが、ぜひご意見、ご感想など頂けると嬉しいです。以下常体(これを一度言ってみたかった)。

 

・構築経緯

そもそもダブルを始めたのが、ミロカロスサーナイトを活躍させてあげたいという想いだったのでミロカロスサーナイトは確定。サーナイトの強力な技、ワイドフォースを活かすためにイエッサンが加入。ミロがガオガエンに強く、ミロが苦手とするゴリランダーに強い、サナがコタバナ、コタリザ、トリル系に強く、サナが苦手とする悪、鋼に強力な打点があるという点で、エースバーンが加入。また、そもそもエースバーンはシングルでも採用しており、ダメージ感覚などにある程度自信がある点も大きかった。このままではキュワワーラプラスエルフーンラプラスなどが重いことに気づき、上から旋律を張られてもラプラスを1killできる鉢巻ゴリランダーを採用。この指とまれという技に絶大な信頼を置いていたため、トゲキッスを採用して構築が完成した。

 

・個体紹介

 

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 配分:控え目CSぶっぱ。

持ち物:気合の襷

  技:ワイドフォース、ムーンフォース、トリル封印

 

普通の(?)トリル封印サーナイト。強力な打点のワイドフォースは確定、トリルに抗うためにトリル封印、フーディン、エーフィの劣化にならないためにムーンフォース。実際にイエサナと並べつつも、技のバリューはムーンフォースのほうが高かったような気がする。初手に出すときはエースと並べてトリル封印しに行くとき、晴パに対してイエッサンと一緒に投げて手助けorこの指とワイドフォースで圧力をかけに行く時。これだけならフーディンでもできるが、最後の砦として、襷、トリルと合わせて後発ダイマックスドラパルトなどをお掃除したり、ダイマ同士の打ち合いで互いに疲弊したバンギラスなどを処理してくれる。サイコシード、突撃チョッキ、曲がったスプーン、こだわり系なども試したが、トリル封印にしても、スイーパーにしても、初手の削り要因としても襷が一番だった。選出率4位。あと一枠困ったら投げとけ要員。

 

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 配分:図太い 252-0↓-236↑-0-20-0

持ち物:防塵ゴーグル

  技:ワイドフォース、この指とまれ、手助け、守る

 

サイコフィールド展開要員、かつこの指要員その1。エースバーンと並べることも多かったためDL調整を施したが、防御を少しでも上げたい、そもそもエースバーンがDL調整をしていることから、B=Dで良かったと気づいたのは最終日前日。また、ポケモンホームで性格の使用率がみられるようになったため確認すると、性格勇敢のゴリランダーが8%ほど存在することが分かったため、素早さ個体値を下げようかとも思ったが、今更変えるのも抵抗があったのでこの調整で続投。実際に、ゴリランダーの上を取っていたことはなかった。この指でしっかり相手2匹の技を吸って退場していく、堅実な仕事人。当初は守るの枠をサイチェンにしていたが、自身があまりにもサイチェンという技のじゃんけん具合にヘイトをためたこと、サイチェンよりも守るで生存し、次のターンで技を吸ってほしいと思うことが多かったことから守るを採用。ただ、ワイドフォースを有効に打てた試しがないので、サイチェン、この指、守る、手助けの技構成も検討した。サーナイトトゲキッスとフェアリー2匹と並べることも多いので、ドラパに的を絞らせないこともできるかも。ただし、こちらも考え付いたのが最終日前日であったため保留。この案が試せるのは2か月後らしい。防塵ゴーグルは、バレル、バナ、バタフリーへのアンチとしてももちろん、ミロカロスのダイアイスによるあられダメージを無効化するのも大きかった。例えば、C特化フシギバナの珠キョダイ鞭撻がイエッサンに対して75~90%の乱数なため、鞭撻のスリップを含めれば、あられダメージがあるかないかで生存率が大きく変わる。選出率同率2位。

 

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 配分:陽気ASぶっぱ。

持ち物:命の珠

  技:火炎ボール、飛び膝蹴り、ふいうち、飛び跳ねる

 

テンプレ構成。ダイマックスエースその1。200戦近くやって学んだことは、コタバナ使いはコタバナでエースバーンに勝てると思っていること、ガオガエンは実はあまり対策になっていないことである。コタバナは、横にイエッサンを置いて巨大火球を撃っているだけで、裏次第ではEZWINできる。ガオガエンは、死に出しではなく交代で出てくる上に、出てくるところが読みやすいので、ミロを合わせたりナックルを打ち込んだりするのは難しくなかった。もちろん上位になれば易々と勝気発動、ガオガエンにナックル直撃とはならなかったが、終盤にはこの択で二桁とも渡り合えた。これは自身のスキル上達もあるだろうが、そもそもこの指などを絡めれば圧倒的にこちら有利の択を仕掛けることもできる点が原因として挙げられる。要は、ローリスクハイリターン(ここでいうリスクとは失敗率のことではなく、失敗した場合の損益のこと)の択を仕掛けに行けるのだ。中盤に嫉妬の炎コータスやあくびトゲキッス、威嚇サイクルなどにいじめられて信用できなくなっていたが、慣れとともに終盤には絶大な信頼を置いていた。ダイマ無しでも強いため、自然と選出に組み込める。選出率1位。ただし、初手にミロエスバと並べてミロをダイマックス、エースバーンを温存してダイマが切れた後の打ち合いを制しようとしたときや、ダイマが切れたときなどは、常に命中不安と戦うことになる。

 

 

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 配分:148-0↓-0-252↑-0-108

持ち物:弱点保険

  技:濁流、吹雪、マッドショット、守る

 

ダイマックスエースその2。ジュラルドン、ポリゴンZ軸などはこいつで破壊していた。ジュラルドンはまだしも、ポリゴンZには持ち前の耐久で撃ち負けこそしないものの、火力不足で仕留めきれないシーンが多かった。エースバーンの持ち物を白いハーブやラムにして命の珠を持たせたこともあったが、正直それでも火力が足りないし、エースバーンの決定力も落ちてしまった。そこで、この2匹がミロカロスにポンポンとダイサンダーを撃ってくることに着目し、弱点保険を持たせたところ、まあ思い通りに事が運んだ。最悪の場合、コタバナにも出して、鞭撻で弱保を起動させることもできる。このような流れで1匹吹き飛ばした後にゴリランダーに処理される展開が多すぎたため、イエッサンでフィールドを書き換えてグラススライダーの優先度を下げ、上からダイアイスを叩きこむために素早さを準速バンギ+2まで振った。耐久に多少の不安はできてしまったが、結局特殊技は一致抜群ダイマ技だろうが大抵耐えるし、物理方面が脆いのはほぼ解決不能なのでほとんど気にならなかった。それよりも、エースバーン以上に非ダイマ時の命中不安を抱えていることと、勝気、弱保が発動していないときの火力不足が気になる。選出率同率4位。

 

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 配分:196-0↓-4-252↑-4-52

持ち物:ピントレンズ

  技:マジカルシャインエアスラッシュこの指とまれ、守る

 

この指要員その2。もともとは耐久全振りラム持ちを採用していたが、トゲキッスダイマックスできる構築が強いことに気づき昔シングルで使っていたHCトゲキッス(2加速でドラパ抜き)を技だけ変えて流用。結果めちゃくちゃ強かった。そもそもトゲキッスはH振りだけで十分な火力があり、このキッスを1killできるポケモンの攻撃は、仮にHB、HDに全振りしたとしても耐えられないことが多い(パッチラゴン、エースバーンのダイスチルなど)。よって耐久不足はたいして気にならず、特に雨パに対する安定感が抜群だった。ただ、エースバーンの扱いに細心の注意を払わないと、雨に同居しているナットレイ、アーマーガァなどに詰められかねないので注意。この指してよし、マジシャで圧かけてよし、エアスラで怯ませてよし、ダイマックスしてよしの万能ポケモン。選出率同率2位。

 

 

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 配分:100-252↑-4-0↓-84-68

持ち物:拘り鉢巻

  技:グラススライダー、ウッドハンマー、とんぼ返り、10万馬力

 

あまりの特防ペラペラ具合に使いづらさを感じ、臆病フーディンの珠ワイドフォースを最高乱数切って耐えるあたりまでDに振った。Sは準速バンギ抜き。もとは準速60族抜き=準速バンギと同速だったが、襷バンギとの打ち合いが頻発したことを受けて素早さを一つ上げた。使用感としては、素早さのラインは自信をもって正解だといえるし、火力も申し分ないが、特防も防御も足りていない中途半端な耐久になってしまったというのが正直なところだ。さらに、終盤にはキッス、バナ、ドラパが復権して大増殖し、肝心のラプラス入りにすら出しにくくなった。選出率6位。

 

・選出パターン

①初手イエ&サナ+後発キッス、エースバーン

イエサナが通るときはこれ。ゴリランダーのいない晴パなど。手助けorこの指とサナのワイドフォースで大きく削りを入れて、エースバーンダイマックスでキッスが指でサポート、あるいはキッスダイマックスでエースバーンが露払い。

 

②初手エースバーン&ミロカロス+後発イエッサンorトゲキッスorサーナイト

威嚇またはダイドラグーンが来なければ初手エースバーンダイマックスが決まりそうなときはこれ。後発は刺さってそうな奴を適当に。

 

③初手ゴリランダー&ミロカロス+後発適当

ミロカロスダイマックスがほぼ確定しているときはこれ。基本的に、ミロカロスダイマックスさせたいと思うパーティにはけん制としてゴリランダーが入っていることが多いため、フィールド書き換え要因のイエッサンはほぼ確定。ミロカロスだけで押し切れると思えばさらにキッスを入れて全力サポート体制を取ったり、サーナイトにお掃除を任せたり色々。

 

④先発サナ&エスバ+後発イエッサン+誰か

トリル封印したいが、バンギなどサーナイトに睨みを利かせてくる輩がいたり、ゴリランダー後投げからフィールドを奪ってきたりしそうな相手にはこれ。さすがにエースバーンがいる盤面にゴリラ後投げは病気なので、エスバが相手より先に引いたとしても、最低1ターンはフィールドを確保できる。

 

⑤その他

ざっくりとした書き方だが、正直どう出してもある程度戦えるのがこの構築の強みだと思う。マンパワーが高いので、ある程度はごり押しが効く。いたずらごころ電磁波が怖ければイエッサンでPF撒けばよし、威嚇が怖ければミロを投げておけばよし。

 

いずれの選出にせよ、あまり交代という行為をせず、目の前の相手を一匹ずつ吹き飛ばしていくことに重きを置いた。ダブルではあまり激しいサイクル戦は展開されないため、対面構築という言葉自体あまり使われていない気がするが、元シングル勢としては、対面構築に近い戦い方をしていると感じたため、記事タイトルにもその名を冠している。

 

 

・総括

正直、ゴリランダーは少なくとも調整は変更の余地があるし、ミロカロスがなまじなんでもできそうなだけに頼りすぎてしまう面があった。そこを改善していけば、もう少し早くから上位で戦えていたと思う。新シリーズはエースバーン、ゴリランダー、イエッサン、トゲキッスと6匹中4匹が出禁となってしまうが、残されたサーナイトミロカロスとともに、さらに高順位を目指したい。

 

・おわりに

ここまで4000字を超える記事をご覧いただき、ありがとうございました。来シーズン以降も頑張っていこうと思いますので、ぜひ仲良くしてやってください。それでは、新シリーズ楽しみましょう!