主神がサイチェン択を恵みたもう。

主にポケモンの構築記事を書いてます。ダブル勢。ご連絡などはhttps://twitter.com/kuhren4まで。

ポケモン剣盾ランクダブル シーズン10 最終92位 完全犯罪後発ダイマ

 

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 はじめましての方ははじめまして。そうでない方は、いつもお世話になっています。くーれんです。

 S10お疲れさまでした。このシーズンは、言わずもがな上位禁止ということもあり、多くのプレイヤーが新鮮な思いでプレーしつつも、構築作成に奮闘したシーズンだと思います。私自身も、この構築を使い始めたのは、最終日の朝6時からでした。あまり直前に構築をいじるタイプではないのですが、今回はさすがに…といったところです。

 悩みに悩み、正直まだまだ改善の余地があると思う構築ですが、何かのご参考になれば幸いです。

 

 

 

・構築経緯

コンセプトは、「追い風無しでとにかく素早さマウントを取る」である。前シーズンに使用した構築(https://kuhren.hatenadiary.com/)を踏襲する形で構築を汲み始めた。シーズン序盤に私は、パッチラゴンがトップメタになるだろうと予想していたため、パッチに確実に大きな削りを入れられる、スカーフサーナイトをまず採用。実際にはトップメタというほどではなかったが、十分に対策する価値があるほどには環境に存在していたため、序盤にはかなり活躍してくれた。ミロカロスは変更なし、禁止となったエースバーンの枠に、同じく物理ダイジェット使いのパッチラゴンを採用。残り三枠を巡ってわちゃわちゃしていたのだが、環境に凍える風orファイアローの追い風で素早さマウントを取る構築が増加した。終盤の上位帯では、スカーフミロカロスやらスカーフアシレーヌやらが凍える風を撃ってくるなど、とにかく素早さでマウントを取りながら初手ダイマを通す動きが増加。これに対応するために、凍風使いの2匹、ペルシアンとゲンガーを採用。個体説明の際に詳しく説明するが、これによりサーナイトがスカーフを持つメリットが低下したため、持ち物を変更。最後にファイアロー対策として、ウーラオスを採用して構築が完成した。

 

 

・個体紹介



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 配分:臆病CSぶっぱB4

持ち物:拘り眼鏡

  技:サイコキネシスムーンフォース、10万ボルト、凍える風

 

シンプルな眼鏡サーナイト。今期のサーナイトは、体感的にもデータ的にも、1加速されてもパッチラゴンを抜ける臆病スカーフ、行動保証を確保しつつ火力を求めた控え目襷の2パターンが多かったといえる。先に述べたとおり、私も当初、スカーフサーナイトを採用していた。しかしスカーフサーナイトは、基本的に先発に投げたいポケモンなのだが、そうすると猫だましで縛られたり、粉、指、サイチェンにイラついたり、スカーフ凍風を撃たれたり、アローの追い風で追い付けなくなったりと、終盤、上位帯になるにつれ、スカーフサーナイトが刺さらなくなっていった。そこで、先発要員をサーナイトから後述するペルシアン、ゲンガー、ウーラオスに変更。相手に素早さマウントを取らせないことを徹底的に意識した。結果、サーナイトに求められるものは、素早さで有利を取れている相手に対して、後発から高い圧力をかけていくことになった。よって必然的に、サーナイトの持ち物は拘り眼鏡となった。技構成は、サイキネ、ムンフォ、10万まではほぼ確定でいいだろう。避雷針に吸われない水打点としてエナジーボールも採用価値があるだろうが、念のため凍風にしていた。また、ナットレイが重めなため、マジカルフレイムも一考の価値あり。のちに書く選出パターンを見てもらえれば分かりやすいが、選出機会はやや少なめで、選出しても後発のため場に出ないこともあった。しかし、相手が想定していない超火力を押し付けられるこのポケモンが裏にいる安心感はすさまじかった。

 

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 配分:148-0↓-0-252↑-0-108 準速60族+3

持ち物:弱点保険

  技:濁流、吹雪、マッドショット、チャームボイス

 

調整は前期と同じ。ゴリランダーが消滅したことで、守るで縛りを解除しなければならない対面が減ったこと、バレル、ウーラオスの台頭によりダイフェアリーの有用性が高まったことから、守るを抜いてチャームボイスに変更。マジカルシャインムーンフォースをください。役割対象も前期と同じく、やんわりと晴パ、雨パ、ドサイドンを軸としたトリル系、ジュラルドン、ポリZ軸、その他パッチが刺せない構築に投げる。あと、アロー、ジュラ、ストリンダ―、バイバニラみたいな並びにめっぽう強い。パッチラゴンとの選出比率は7:3程度だが、投げれる構築に投げればほぼ必勝レベルで仕事してくる。

 

 

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 配分:意地ASぶっぱH4

持ち物:拘りスカーフ

  技:水流連打、インファイトいわなだれ、挑発

 

ペルシアンの猫でファイアローの羽を捥ぎつつ仕留めるために採用。アローとサマヨ両採用の中速パーティーにも初手で投げれるように、挑発を採用。アローがいたらとりあえず投げる。ポリZピッピにもとりあえず投げる。リザードン相手にも一応投げられる。とりあえず初手に投げる要員その1。

 

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 配分:臆病CSぶっぱH4

持ち物:気合の襷

  技:シャドーボール、ヘドロ爆弾、凍える風、挑発

 

とりあえず初手に投げる要員その2。ガチガチのトリックルーム軸相手に選出することが多いが、初手ダイマしてきそうな構築なら何に出しても刺さる。トリル対策要員の中で、ブリムオンに強い点が高評価。ペルシアンと組んで大暴れしてくれた。霊+毒の範囲、凍風の素早さ操作、挑発による起点阻止と、先発としての要件をすべて持っているといっていい。

 

 

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 配分:陽気ASぶっぱD4

持ち物:命の珠

  技:電撃嘴、ドラゴンクロー、燕返し、炎の牙

 

ダイマエース。この構築の軸。とりあえずパッチラゴンが刺さっているかを考えて選出を決める。技構成は、一致打点の二つは確定。素早さ負けしないために燕返しナットレイがきついので焼却処分するための炎の牙を採用した。が、正直ドラゴンクローはミラーでしか使わず、そのミラーも大抵はサーナイトで処理可能であったり、ゲンガーの凍風で相手が大きく削れていたりするため、10万馬力も候補に挙がるだろう。来シーズンあたりに試してみたい。非ダイマポケモンなら、その技範囲も相まって基本的にワンパンできる。もちろんパッチラゴンの初手ダイマは警戒されており、アシレーヌ+避雷針or凍風or追い風などで対策されているのだが、これまでも述べてきたとおり、凍風はこちらも採用しており、凍風などで対処可能。そして避雷針持ちも、それまでの展開で機能停止していることが多い。なぜなら、パッチラゴンの横にいる見方は、裏ダイマアタッカーのミロカロスを除いて、パッチラゴンより速いからだ。これに依り、多少削れてさえいれば、避雷針ポケをパッチラゴンの攻撃前に破壊することが可能となっている。

 

 

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 配分:156-×↓-100-0-0-252↑ 陽気ウーラオスインファイト耐え

持ち物:広角レンズ

  技:凍風、猫だまし、うそなき、卍催眠術卍

 

とりあえず初手に投げる要員その3。構築名に「完全犯罪」と冠する由来となったポケモン。構築当初は催眠の枠を、甘える、嫌な音、挑発などコロコロ変えていたが、どれを採用しても、「暇な対面」が発生してしまう。これは、パーティーに守る持ちがいないというダブル初心者のようなパーティーのため、猫だまし持ちのこいつはほとんどの構築に初手で投げていたためである。そこで、ピッピに歌うを仕込む感覚で催眠を採用。持ち物も持たせるものがなく、ロゼル、ヨプ、メンタルハーブなどいろいろ試したがどれもしっくりこなかったので、催眠の命中アップと凍風くそ外しの回避を図り広角レンズを採用。「凍風はゲンガーで一回打てばいいんだよなーこいつやることないなー」というときや、「なんか場に残っちゃったけど暇だなー」というとき、「絶対引いてくるけど凍風撃ってもこの火力じゃ圧力にならんよな…」というとき、そして「もうこんなん犯罪するしか勝ち筋ないやん…」というときにとりあえずぶっぱなしていた。また、一度催眠を見せると、ペルシアンがこの指を使ったかの如く集中放火される。その隙に、他の火力の高いポケモンでごりごりおしおしすることもできた。地味にうそなきのバリューも高く、やや足りないゲンガー、ミロカロスの火力を底上げしたりできる。

 

・選出パターン

初手 ペルシアン+ウーラオスorゲンガー

後発 パッチラゴンorミロカロス+ゲンガーorウーラオスorサーナイト

 

これ以外の選出はほぼしていない。これまでも説明してきた通り、ファイアローの追い風を止める、トリックルームを止める、凍風を止める、凍風を撃つの目的に応じて、初手にウーラオスを投げるかゲンガーを投げるか決める。裏にはダイマアタッカーで刺さっているほうを選出、最後に補完になりうる一枠を選出。前期と異なり、かなりパターン化された選出が可能だったこともあり、予想外の構築にも勝ちやすくなった。また、あまり褒められたことではないが、最終日の早朝になって集中力が切れかけても選出に悩む必要があまりないため、プレイングに集中することができたのも地味に大きい。

 

・総括

ぶっちゃけ催眠連続ヒットなどで拾った、運勝ちと言われても仕方がないような泥仕合も多少あった。しかし基本的には、素早さでマウントを取りつつダイマエースとその補完で締める、という動きを通すことができたのが、結果につながったと思う。来期の構築はまだ考えていないが、このように選出をパターン化しつつ、運勝ちを拾っていけるような構築を組みたいと思った。

 

・終わりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。シリーズ6も残すところ一か月、雪原環境も目の前に迫っていますが、来期も一緒に頑張りましょう!よろしければ、ツイッターのフォローやご意見、ご感想など頂ければ嬉しいです。それでは!