主神がサイチェン択を恵みたもう。

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【レンタル有】PJCS第2回99位予選抜け カビライココントロール

はじめに

 みなさま初めまして、またはお久しぶりです。く~れんです。軽く自己紹介をしておくと、剣盾からダブルをはじめ、SVに移行した時、ストーリー中にセーブデータが吹っ飛んでクリアすらせず萎え落ちしていたのですが、キタカミプロローグでサーナイトが活躍できると聞いて復帰した者です。ちなみに、第1回PJCSは開催前しかエントリーできないと知らずに出場できませんでした。

 

 今回は、PJCS第2回予選で使用した構築の紹介です。カビゴンという現環境では珍しいポケモンを使ってうまく立ち回ることができたと思っているので、ぜひ見ていってもらえると嬉しいですし、記事末尾にレンタルを張っているので、使ってもらえるともっと嬉しいです。では紹介に参ります(以下常体)。

構築経緯

 ガオガエンの帰還やタケルライコの登場により、追い風構築が減ると予想。また、環境を上位がある程度固まった頃、体感的にはわかっていたことではあるが、フェアリー技の通りが抜群だとデータ的にも明確になった。

 そこでSブーストのカミを使ってみたのだが、まあ弱かった。先に開かれた海外大会では、眼鏡が多かった環境からどんどんブエナカミが台頭し始めていたので私の構築が悪いのだとは思うが、弱いと思った点は以下の通り。

①チョッキ多すぎ。ブリジュラスすらまともに削れないのはふざけている。

②毒などの耐性テラスはまだしも、ウーラオスやタケルライコのフェアリー等倍テラスすら押し切れず返り討ちにあう。

③技スぺがない。まもるが確定なので、ムンフォ/シャドボ/マジシャ/で埋まる。よってこご風や挑発といった絡め手を切るか、攻撃技3種を切って技範囲に不安を抱えるかのどちらかになる。

④3番目の理由により、カミは半分アタッカー半分サポーターとして横に殴り役を置く(カミユイなど)ことしかできない。①、②で触れたとおり火力不足なので、サポーターを並べてしまうと盤面が弱くなる。

 そしてこれが最大の誤算だったのだが

⑤追い風が全然減っていない。

 以上の理由から、フェアリー技で殴る役割をカミに持たせるには、眼鏡が必須であると結論付け、構築の主軸とすることとした。しかし当然みなさまご承知の通り、カミの耐久というのは特殊方面はまだしも物理が貧弱すぎて、サポートなしに棒立ちさせられるタイプではない。また、火力面の問題である①②やブエナそのものの課題である③④が解決しても、相手に追い風を張られて上からしばかれるという⑤の課題が解決していない。

 そこでまずはトルネロスと組ませ、先制追い風からテラスマジシャやムンフォで削り後ろからもどんどん高火力アタッカーを出すビートダウン構築や、反対にリキキリンでスイッチトリルする構築などを試したが、いずれもしっくりこなかった。原因を探ると、トルネロスが機能していないということが判明した。トルネロスが機能しない理由は以下の通り。

①木枯らしが当たらない。(特に対戦回数が限られている大会では重要)

②よしんば当たったとして、Sダウンが有効に働く盤面がほぼない。だってこっちは追い風カミなんだもん。大抵は上を取れているし、そもそもカミの方がトルネより先に動くので「木枯らしでS下がったおかげでカミが先行できた!」という盤面はほぼ発生しない。よって、木枯らしがただの命中不安技と化している。

③さらに火力リソースとしても期待できない。先述の通りカミの範囲は耐性受けしづらいというのが前提で、眼鏡カミのテラス攻撃を数値やチョッキでどうこうしようとしてくる相手に、トルネごときがちょっかいをかけたところで貢献度はたかが知れている。耐性テラスを切ってきたとしても、飛行は炎と毒に等倍、鋼に半減と全く補完が取れていない。

 これらの課題を解決できる追い風役を探したところ、トドロクツキが目に入ってきた。こいつは追い風が使えるのはもちろん、物理アタッカーとして特殊超耐久ポケモンに一定のダメージを与えたり、なにより「はたきおとす」でチョッキやオボンを落としつつ相手を削り、実質的なカミの火力バフ役として機能させることができる。

 この並びははまると強く、妖霊悪飛の打点を上からたたきこまれると大抵の並びは1匹は落ちる。しかし、トルネウーラをはじめとしたいたずら追い風構築に弱いという明確な弱点もある。追い風&水テラス水流の1手で盤面が崩壊してしまうため、甘く見積もって初手から択ゲーだ。

 またブエナが発動しないカミは大抵眼鏡の為、守れないのを見透かされてゴリラ/パオとかで入られると、グラスラふいうち集中でカミが破壊されたり猫つららで追い風を張る前にツキが倒されたりする。ほかの並びであっても、猫だましといたずら追い風関連でよくないビジョンが大量に見えてしまう。

 そしてもう一つ、本章序盤で触れたが、ブエナカミが大増殖した。ブエナカミ&パオやスカーフウーラの並びは最悪だ。ツキがムンフォを耐えるにはテラスするしかないが、こご風でツキを減速させられるとそのあとの展開はどうあがいても絶望しかないし、挑発で追い風を止められたら目も当てられない。

 これを解決すべく試行錯誤していると、過去の自分が残してくれていた道しるべが見つかった。

kuhren.hatenadiary.com

 上の構築では、追い風構築を相手にミロカロスの耐久やボルトロスの補助技、ザシアンの身代わりで耐久するという戦術で対処していた。これのように、先発に低速高火力高耐久のポケモンを置いて追い風をしのぎつつ相手を削ったり、状態異常の妨害をかけて有利盤面をつくりつつ後ろにつないで、後発ツキ&アタッカーの並びでスイープするという動きを目指すこととなった。

 その結果として白羽の矢が立ったのが、耐久振りでも流星の技威力にものをいわせて高い火力を出しつつボルトチェンジやエレキネットで盤面を整理できるタケルライコと、あくびでビートダウンを許さないうえにブエナカミをヘビボンで叩けるカビゴンだった。最初はディンラッシャなども試したが、草の一貫が気になりすぎた。このあたりのラッシャとの詳しい比較は個体紹介で後述。半面でこのカビライコは、ライコが不利を取るカミやガチグマにカビゴンが強く、カビが不利を取るウーラにライコが強いという相性補完の関係にもある。

 あとはこの4匹だけでは見切れない並びなどをなんやかんやする補完枠としてキラフロルとウーラオスを採用。キラフロルは主にガエンバレルやカイリューを、特化メテオビームというバカみたいな火力、略してバ火力で破壊するのが主なお仕事。ウーラオスは若干重めな化身ランドロスやパオジアンを確実に処理できるように、ほぼ攻撃特化の神秘のしずくで採用した。また、このような補完の採用によってツキ+カミ/フロル/ウーラの選出で追い風ビートという選択肢を作ることもできるようになり、相手に初手トルネを半ば強要することで、ライコの餌とすることができるようになった。

 

個体紹介

ハバタクカミ

こだいかっせい/こだわりメガネ/フェアリーテラス/おくびょう

H131(4)-A×↓-B91(124)-C171(124)-D156(4)-S205(252↑)

ムーンフォース/マジカルシャイン/シャドーボール/ほろびのうた

特性-こだいかっせい

HB-意地パオの不意耐え

C-あまり

S-最速

 

 臆病CSベース。耐久方面は最低限でとどめ、最速を取りつつ余りは火力にぶっぱ。サポートは周りがやる、お前は殴りに専念しろという配分。後発が基本だが、基本的に竜/闘/無以外の攻撃には受けだせないと思っておくべき。

 また、ヌメルゴンレジスチルなど鋼タイプの積耐久系は、他のポケモンで耐久ポケモンの横にいるサポーターを2匹以上排除し、滅びの歌で締めるルートを頭に入れておく。相手視点でも、立てこもるなどをガン積みしているポケモンを放置され続けるルートは視野にないようで、結構プレミを誘えた。瞑想タケルライコなどもこれで処理することもある。特に瞑想ライコはウェポンが迅雷と竜技しかないので、こちらが滅びを押し続けている限り触られないことを覚えておくといいことあるかも。予選では実際にそれで1勝を拾った。ただし、寿司に有効かと言われると微妙。こだわり滅びなので後発からしか投げられないが、合体ヘイラッシャ相手に後出しするのは怖すぎる。毒寿司など火力のなさそうな相手には一応そのルートを取ることもあるが、基本はツキで残飯をはたいて殴りまくる戦術を取った方がよさそう。

 

トドロクツキ

こだいかっせい/ブーストエナジー/ひこうテラス/ようき

H211(244)-A165(44)-B104(100)-C×↓-D122(4)-S169(116↑)

はたきおとす/アクロバット/おいかぜ/まもる

A-あまり。Sを超えない範囲。

HB-鉢巻ノマテラカイリューの災い補正込み神速耐え

S-化身ランド抜き

 

 Hbsベース。Hから振ったことで、臆病C171カミのマジシャならダブル補正込みで有利な乱数で耐える。役割は前述の通りカミのサポートが基本。後発が多いが、HBも十分なラインがあるため、多少無理な受けだしも効く。残念ながら努力値を削ったため火力はそこまで期待できないが、あくまでカミのサポートが基本なのであまり気にならないはず。ゴリラやテラスしていないオーガポンを押し切るぐらいの火力は出る。もし火力不足が気になる頻度が高いなら、運用方法を間違っているのかも。

 Sを削った影響で、ミラーには弱い点に注意。化身ランド抜きとしているのは、ブエナカミと化身ランドの並びに対して、こご風を打たれてもランドの上から追い風を打てるようにし、横のポケモン(フロルが多い)がメテオビームでランドを処理する体制を整えるため。

ウーラオス

ふかしのこぶし/しんぴのしずく/どくテラス/いじっぱり

H183(60)-A199(244↑)-B123(20)-C×↓-D81(4)-S140(180)

すいりゅうれんだ/インファイト/どくづき/みきり

A-B4パオを水流で確定

B-ゴリラの種グラスラ耐え

D-眼鏡カミのシャドボを最高乱数切って耐え

S-ドーブル、アルマ抜き

 

 パオジアンの処理に重きを置いた配分。パオウーラ系にはツキと並べて出して、追い風水流でEZ-WINを狙いにいくこともある。追い風状態でもブエナカミ抜けないのと、パオが役割対象である以上、ゴリラの災いグラスラまで耐える必要があるため毒テラス。鋼と迷ったが、鉄壁ボディプレに強かったり、スカーフウーラの水流/インファの一貫を切れたり、毒びしを回収できたりといろいろ便利なので毒にした。

 アクアジェットを切ったが、気になる場面は少なかった。ないとは言わないが、基本的にこちらだけが追い風状態で戦えるという状況をつくるのがコンセプトなので、ウーラの先制技に頼っている時点でコンセプトが崩壊している。トリル下の原種ガチグマに最後の一撃を打ちたい…という盤面は正直あった。ただ、それよりも水オーガポンなど一致毒づきで大きく削れる点の方を評価した形。

 ちなみに、みきりはアンコで縛られたときのことを考えてPP7で止めている。

タケルライコ(水)@とつげきチョッキ

特性-こだいかっせい

H232(252)-A×↓-B129(140)-C176(20↑)-D114(36)-S103(60)

りゅうせいぐん/じんらい/エレキネット/ボルトチェンジ

B-特化鉢巻悪テラスウーラの暗黒強打を最高乱数切って耐え

C-あまりかつ11n

D-特化眼鏡カシラのフィールドワイフォを3.9%切って耐え

S-追い風で最速カミ/パオ抜き

 

 耐久お化け。化身ランドの「特化」大地が最大乱数で95.2%、意地襷パオのつららが最大乱数で95.6%。多少の不利対面ならテラスなしでも強引に耐えてしまうため、ボルチェンで離脱する動きができる。例えばトルネランドぐらいなら、トルネ方向にボルチェンを押したり、ランドを流星で削ったりもできる。どうしても生存できなさそうで、かつ落とされると困る盤面なら水テラスを切れば大抵なんとかなる。ただ、例えばパオの前でテラスを切って逃げても、結局ゴリラと組んでいることが多いため、後発同士でかち合ったときに腐りがち。今落とされるのが怖いから、と安易にテラスを切らない。そもそも選出できる相手か、というのはしっかり考えないといけない。

 

キラフロル

どくげしょう/パワフルハーブ/くさテラス/ひかえめ

H159(4)-A×↓-B0(110)-C200(252↑)-D101(4)-S138(252)

パワージェム/ヘドロばくだん/ニードルガード/メテオビーム

CS振りきり

 

 バ火力ですべてを破壊する枠。ガエンバレルの並びに一貫し、カミに強く、追い風に乗せて弱くないポケモンを探していたところ見つかった。持ち前の耐久でカミの攻撃を耐えられるのはもちろん、乱数次第ではH155(196)-D156(4)までのカミをメテビでワンパンすることができる。

 このポケモンが難しいのは、バ火力で破壊する枠と言っておきながら、ヌメルゴン/ディンルー/レジスチル/イイネイヌといった耐久積ポケモンに弱いこと。また、相手が触ってくれて毒びしをまければ別だが、火力がC上昇頼りなので天然ヘイラッシャも微妙にきつい。

 ここの枠は最後まで化身ランドと迷った。化身ランドは浮いているので、カビゴンのあくびが効かない原種ガチグマ相手に、トリル展開中の隙を狙って身代わりで時間を稼げる。鋼もきつくないし、ガエンバレルにもある程度の打点はある。それでもキラフロルを採用したのは、キラフロルの方が火力が高いから、そして毒化粧が偉いから。大抵のカミを特殊技でワンパンしたり、上さえ取れていれば化身ランドを破壊しきったりするのはこのポケモンしかできない。また、パオ/ウーラ/ゴリラ/ガエンのような並びには高確率で毒化粧が発動し、裏のカミがスイープする動きにつながりやすい。また、わずかな差ではあるが、フロルは等倍攻撃をだいたい耐えるのに対し、ランドは相手の火力次第で落ちてしまうところも気になった。

 ちなみに、構築の下から2番目に配置することで、カビゴンと一緒に耐久する型だと誤認させる効果も狙った。この配置学が役に立ったのかは知らない。

 

カビゴン

あついしぼう/たべのこし/フェアリーテラス/なまいき

H264(288)-A130(0)-B117(252)-C×-D147(28↑)-S31(0↓)

からげんき/ヘビーボンバー/あくび/まもる

H-H=B+D

B-振り切り

D-あまり

S-最遅

 

 構築のおしゃれ枠。カミユイ、ガチグマにめっぽう強い。耐久は最高に信頼できる反面、火力はお察し。具体的には、ほとんどのカミをヘビボンで落とせない程度の火力しかない。耐久を極限まで削った私のカミですら、低乱数とはいえ耐える可能性がある程度。

 厚い脂肪が偉く、ほのお半減の特殊高耐久の為コータスやイーユイに屈さないほか、パオジアンも聖剣程度なら余裕をもって耐えるので、ライコにテラスを回すこともできる。カミユイやカミ悪ウーラと組んだトリル系(ガチキリンなど)にめっぽう強く、この手の相手には負けなかったと思う。特にツキを見るとブエナカミがウキウキで飛んでくるし、下手したら挑発を入れてくるので、そこをヘビボンで狩れれば展開がかなり有利になる。

 また、対トリルの時間稼ぎ要因でもあるため、暁ガチグマや少ないがドサイドンなどの下を取れる最遅で採用。ライコのエレキネットと並べることも多いとはいえ、こいつの素早さはあってもなくても変わらない。

 おそらく現環境でこの役割として最も多く採用されているのは、先ほどから何度か名前が挙がっているヘイラッシャだろう。たしかにヘイラッシャは、カビゴンが特性で補完している氷と炎の耐性を素でもっており、物理耐久は圧倒的に上。テラスを切らなくてもウーラオスを楽に相手できる。

 しかしそもそも、この構築ではウーラオスの相手をするのはライコの仕事である。そして何より、ラッシャは特殊耐久に不安がありすぎる。慎重HDぶっぱでも、カミユイのテラスムンフォ+眼鏡悪波を耐えないのでテラスを切りたいが、その集中をライコにされると今度はそちらが落ちる。さらに実はカビより火力がないため、エレキネット+ヘビボンでほとんどのカミを落とすことができない。もろもろ微妙にかみ合わない点が多く、ラッシャの採用は見送ることとなった。

 

選出と立ち回り

対トルネ系

先発カビライコ

後発ツキ+カミorウーラ(まれにフロル)

 

 これまでの構築経緯などで述べてきた通り、ビート系の構築はこれでしのぐ。化身ランドがいなければ、雑にネットあくびを連打しているだけで勝手に削れて行く。あとは適当なタイミングでライコボルチェン&カビをツキバックなどでビートの体制を整え、狩り残しを迅雷でスイープする動きを目指せれば理想。

 

対パオカイ

先発ツキ+フロルorウーラ

後発カミ+ウーラorフロル

 

 正直結構きつい。基本はツキフロルで入り、追い風→メテオビームでカイリューを破壊するのだが、実はフロルが神速→不意を耐えない。普通はツキが神速で落ちるのでそちらを狙われるが、再戦などではフロルに集中をかけられてしまう。カイリューの鉢巻を落とせば耐えるので、ツキで追い風しながらフロルをカミにバック→カイリューにはたきとマジシャで対応したり、最初からツキとカミを並べたりとかみ合わせで何とかしていた。ウーラオスはパオジアンを処理できて一見よさそうだが、こいつも神速不意で落ちるのでダメ。むしろ集中されるので、あえて先発でだしてその隙にカイリューの鉢巻をはたくという動きならしたことがある。数が減っているの対策を甘えたきらいがある。

 

対パオウーラ(パオ/ウーラ/ガエン/ゴリラ/ランド/ライコなど)

先発ツキ/ウーラ

後発カミ/フロル

 

 ライコはガン無視でいい。最悪出てきたら、ウーラで毒テラスを切って強引に耐えつつ、横のポケモンを破壊する。大抵はパオ/ウーラ/ゴリラ@1だが、たまにパオ/ウーラ/ガエン/ランドで来られることもあり、そのときはパオ方向を水流で殴っているだけで勝てたりする。ゴリラウーラで来られるのが一番きついが、この手のウーラは基本スカーフで耐性テラスだし、最悪水テラスでも飛行テラのツキが水流を耐えられる、ウーラが毒テラスゴリラの攻撃やウーラのインファを耐えられるのでなんとかはなる。

 

ブエナカミ入り

先発カビライコ

後発ツキ+カミorウーラ(まれにフロル)

 

 追い風と同じ。ブエナカミは、他のポケモンとの競合や追い風役の有無で大体見当がつく。イーユイと組んでいたらブエナだし、エルフーンと組んでいたら眼鏡だ。最悪読みを外しても何とかなる。カミ/ランドで来たらライコに水テラスを切らされるのでややきつくなる。その場合は、再戦でカミに挑発がないことが分かっているのであれば、ツキフロルから入ってもいい。最悪、ツキはまもりながらフロルで草テラスを切ってメテビでカミを破壊するという手もある。

 

対ガエンバレル

先発ツキフロル

後発カミウーラ

 

 この手の構築にカビライコでちんたらやっているとバレルにぐちゃぐちゃにされるので、ツキとフロルで初手から高火力を押し付ける。相手がブエナカミなどから入ってくる場合もあるが、テラスを切ったりメテビを通したりして何とかしよう。

 

対トリル

臨機応変

 

 対トリルは、カビでさばける相手かを考えるのが第一。暁ガチグマやコータス、ブリムオンはカビでさばけるが、原種ガチグマは無理。というか原種ガチグマがこの構築で一番きつい。カビでクレセを眠らせたり、カミフロルで入ってシャドボメテビをトリル役に通したり、フロルの草テラスで怒りの粉を無視してマジシャメテビを当てたりが対策ルート。ツキやフロルにテラスを使ってカミでノーマル、テラス枠で地面の一貫を切り、曲芸的にくるくるしてトリルを枯らすしかない場合もある。取り巻き次第で選出が変わるので、臨機応変としか言えない。

 

対ドブジュラス(水手裏剣で持久力&タラプを起動してくる構築)

初手にカミのテラスムンフォを急所にブチ当てることで対策とする。

 

おわりに

 初めての予選抜けを、このようにほぼ自力で1から考えた構築で達成できたのはとてもうれしいです。ただ、回してみるとわかると思いますが、この構築は練度が命です。本選に出てくる超上級者を相手に練度で挑むのはあまりにも不安だったので、この構築は手放すこととしました。ただ、コンセプトはかなり良かったと思うので、似たような構築を使うことはあるかもしれません。この構築と記事が、少しでもお役に立てば幸いです。